プロローグ
プロローグです。すなわち導入です。
まだ始まったばっかりなので生暖かい目で見てやってください
能力と言われた一般人から見れば『異能』と呼ばれた物が少ないながらも存在する大陸、『エンデリオス』
かつて、この大陸に危機が訪れた。今はもう無いであろう、通称魔蝕研究団体『ネメシス』の策謀により密かに開発されていた魔蝕ウイルスが散りばめられた。宇宙研究と開発と言う名目の大量の細菌を積み込んだロケットを打ち上げ、計算された『不慮の事故』で爆破。結果全土に撒かれてしまった。
幸い、散布計画発動寸前で情報が漏れたため、人類滅亡までとは行かなかった。
しかし、数多の人間や動物が魔蝕ウイルス、『アリスノテトラ』に感染し、数日後にはもはや私達の知る『生き物』では無くなっていた。現在の人口はかつての十分の一にまで減少しただろう。ただ、細菌は動物に感染しなければすぐに死んでしまうのが欠点だ。
政府は、この事態を解決しようと様々な手を打った。魔蝕ウイルスに汚染された生き物『魔獣』を確保して調べようとしたり、ワクチンを作ってみたりしたのだ。しかし、思ったよりウイルスは強く科学者が被験体から感染し使い物にならなくなったりワクチンを読み取りそれに抗生反応を示すようになる成長型ウイルスだと判明した。
唯一の朗報は細菌は動物に感染しなければすぐに死んでしまう事ぐらいだろう。
そんなことが判明している最中でも一つ、また一つとウイルスによって国は消えていく。人が生き物でなくなる。
最悪の事態になった政府は最後の計画を発動した。それは、プロジェクトコードナンバー0『アルラウネ』
これは本当に追い詰められた最後の計画。最新城塞都市『アルラウネ』を建て、完全に隔離する計画だ。
しかし、その計画は他の国との交流を絶ち切り、見捨てなければならない。
しかし、前代未聞の大危機を前に選択を迫られる政府。そして、政府はその計画を実行した。
そのことが起こって三年後。最新城塞都市アルラウネは完成し、その中に結構な住民がいる。そして、アルラウネと同時に進んでいた計画があり、その計画も成功を収めた。
裏で進められていた計画。プロジェクトコードナンバー02『グリーンハウス』
最近の研究で、脳の使われてない一部分を開発する事によって莫大な力を引き出せることが判明。それは後に能力を使うことが出来る呼ばれる異能者の誕生だった。さらに、実験により異能者の持つ力、後の『魔力』を保持しているのなら魔蝕感染した動物からは感染はしない事も判明。
この二つの計画の成功により、魔獣に対抗することが出来るようになった。
この最新城塞都市アルラウネにある異能力者の為にある学校の一つ『星聖学園』はいつもエキサイティングでバイオレンスに溢れている。なんせ生徒全員が異能力者だ。当たり前だが。しかし、それ故にかなり学年能力内格差が激しかったりするがその学園の生徒曰く『楽しすぎてヤバい』らしい。
「此処が『星聖学園』かあ…………」
そんな『星聖学園』にひとりの転校生が来るようだ。彼の名は五和田劉二。今は校門の前で学園の校舎を見ている。
「俺の親父が最後に残してくれた物、か」
五和田劉二は一枚の書類を手に持ちつぶやく。その書類はこの『星聖学園』の転校入学受付に関する書類だ。
「…………行くか。俺の両親の仇を取るために……強くならなければいけないんだ。それこそ、異能力者を凌駕するほどに」
最後の呟きは風に流されるぐらいの小さな声。そして、拳を握りしめ、何かの決意を表した。その決意は何だかは本人のみぞ知る。そうして、五和田劉二は校門をくぐり抜けた。
十三です。ネシンバラではありません………って分かりませんよね
まだ特に書くことは有りません
何卒よろしくお願いします