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五日目:文章作法編その3「記号にはそれぞれの法則があります」

 約物(記号など)。

 『必ず』守らなければならないもの。記号が沢山出てくるので、縦書きだと見づらいかもしれません。ルビ非対応のケータイの人も頑張って理解して下さい(ぇ

【簡易人物紹介】

 一彦かずひこ:男、ツッコミ、解説。

 双葉ふたば:女、腹黒、S、演技派、解説補助。

 三波みなみ:女、後輩、天然ボケ、質問。


【三波による修正版2・三波の小説】

 私の名前は陽麗奈。15歳、女子高生!。血液型はAだけど、全然マジメでもないし整理整頓が得意でもない。むしろ、苦手なんだよねえー。この間なんか自分の部屋でケータイ失くしちゃって、どこ????、って探し回ったほど、私の部屋汚い(>_<)。

 そんな私だけど実は好きな人がいるんです。隣のクラスの、名前は和樹君。きゃ、名前で呼んじゃった!!!!!!!///。

 え、告白しないのかって?。ムリムリ!。「おはよう。」も言ったことないんだから・・・。

〈了〉


「どうッスかー、ちゃんと宿題やってきたッスよー」

「よくやってきましたね。頭なでなでしてあげます」

「えへへー……」

「うふふ……」

「なにうっとりした表情してんだ、お前ら……」

「一彦さんもやってみれば分かります。手触りが最高です」

「いや、俺はいい」

「…………」

「ほら、三波さんも期待の表情で窺っていますよ」

「そ、そんなことはないッスよ!」

「と、言いつつ上目遣いでちらちらと見られているわけですが、どうします?」

「どうって、別に何もしない……」

「…………」

「何も………………まあ、たまには褒めてやるのもいいか」

「落ちましたね」

「黙れ。ほらよ、三波」

「はぅぅ…………えへ、えへへへへ……」

「いや、そこまでにやけられると気味悪い……」

「こら! 女の子にそういうこと言っちゃいけません! 母さん、あなたにそんな教育をした覚えはありませんよ!」

「お前に育てられた覚えはない。お前はいい加減に腹黒なのか演技派なのかドSなのか、キャラを定めろ」

「女はミステリアスな方が魅力的だと聞きました」

「そうなんッスか……」

「……真似しようと思うなよ、三波。絶対に失敗するし、万が一にも成功したら俺は今すぐこの場から立ち去る。双葉が二人に増えたらここは地獄でしかない」

「ふふふ……。でも三波さんは今のままでも十分に魅力的ですので、何の問題もありませんよ」

「そうッスかねー……」

「……。さて、そろそろ話を始めてもいいだろうか」

「はい、どうぞ」

「今日も頑張るッスー!」



「今回は『約物(やくもの)』についてだ」

「やくもの……燃えるゴミの日は明後日ッスよ」

「それは焼く物。……前にも似たようなボケをしなかったか、お前?」

「約物とは、簡単に言えば“記号”の総称です」

「記号っていうと、びっくりマークとかかっこ(・・・)とか?」

「そういうこと。ちなみに既に教えた句読点も約物の一つだ。で、それらを用いる際に、注意しなければならないことが幾つかある。常識的なことがほとんどだが、たまに知らないヤツがいるからな」

「ふーん、そうなんッスかー」

「三波さん、他人事みたいな顔しないで下さい。あなたの小説はその注意点を全然守りきれていないんですから」

「えっ?」

「俺の校正したやつと比べたときに気付け……と、言いたくなるが、我慢しよう」

「うむむー……。じゃあ今回はそれを教えてくれるッスね?」

「ま、そういうことだ。精々感謝しろ」

「あざーッス」

「……やる気あんのかお前」

「じょ、冗談ッス! よろしくおねがいしまッス、カズ先生!」

「カズ先生……。まあいい。それじゃあ今回もまた例文を出しながら説明していくとしようか」

「私の出番ですね。任せて下さい」

「その嬉々とした返事が不安すぎるが……まあ適当に、というか適度に、いやほどほどに頼む」

「うふふふ」

「邪悪な笑みッスね……」



「もう好きにさせておけ……。ではまずは一つ目。感嘆符〔!〕と疑問符〔?〕についてだ」

「びっくりマークとはてなマーク、ッスね」

「エクスクラメーションマークとクエスチョンマークとも言います」

「まあ呼び方なんぞどうでもいい。とにかくこの二つについての説明だ。この二つが何を意味し、どういうときに使うかは、さすがに言わんでいいな?」

「〔!〕がびっくりしたときで、〔?〕が不思議に思ったときッス」

「ん、そんなところだ。で、この二つを使うときに注意がある。“〔!〕と〔?〕の直後は、一文字分の空白を作ること”だ」

「空白ッスか?」

「こんな感じです」


【感嘆符・疑問符の例】

 ・良い例:

 薄暗い独房の中で、和彦(かずひこ)は嘆き叫んでいた。

「なぜだ? なぜ、こんなことになった! 俺はただ、あいつを……」

 ・悪い例:

 薄暗い独房の中で、和彦(かずひこ)は嘆き叫んでいた。

「なぜだ?なぜ、こんなことになった!俺はただ、あいつを……」

〈了〉


「和彦、やっぱり捕まったのか……」 (※二日目【読点の例3】【句点の例】参照)

「罪状は、刑法一七六条違反、強制猥褻(わいせつ)罪です」

「いや、そんな詳しい情報は誰も望んでない」

「自分の罪状くらいは犯罪者として知っておかなければなりませんよ」

「……自分の罪状ってなんだよ!? 俺が犯罪をおこしたみたいに言うな!」

「カズ先輩、捕まっちゃうんスか……?」

「捕まらん! そんな本気で悲しそうな眼をしないでくれ!」

「さて、気が済んだので説明に戻りましょうか」

「…………はぁ……。で、三波よ。何か質問は?」

「えーと、何年くらいでムショから出られるんスか?」

「もうその話は終わった! 双葉の冗談だから、今のは!」

「へ……? あ、あー! そうだったんスか! てっきり……」

「てっきり、何だよ……いや、いい。言うな。その話はもういいから、感嘆符と疑問符について何か質問は?」

「そう言えばそんな話だったッスね」

「どなたかが話を逸らすから……」

「……………………。なぜ〔!〕や〔?〕の後に一文字分の空白を開けねばならんかと言うとだな」

「強引に話を戻し、かつ質問を捏造するとは、恐れ入ります」

「と、とりあえず聞くッス」

「単に見やすさの問題だ。記号と文字が詰まっていると読みにくいということだな。縦書きで表示すると見づらさは一目瞭然だろう。横書きなら空白がなくてもいいかもしれんが、やはりあった方が見やすいし、特に理由がないなら入れるべきだ」

「う、うッス、入れとくッス」



「……ふぅ。で、だ。お前の小説には、空白云々(うんぬん)以前に、不自然すぎるところがある」

「へ? どこッスか?」

「この例文と見比べたらすぐに分かるだろうが……“〔!〕や〔?〕の後には、句読点〔、 。〕はいらん”! ……本当に小学生レベルだぞ?」

「あ、あはは……後で直しておくッス……」



「三波の小説での感嘆符と言えばもう一つ、微妙なところがある」

「〔!〕と〔?〕の連続使用、と言うか連打ですね」

「連打ッスか?」

「要するにお前の小説で言えば、『どこ????』と『名前で呼んじゃった!!!!!!!』という部分のことだ」

「えーと、なんかマズいッスか? 困り果ててる様子と、メチャクチャ恥ずかしがってる気持ちを表してみたんスけど……」

「まあ、そうやって表現したくなる気持ちは分かるのだが……なんと言えばいいか……」

「三波さん、これを見て下さい」


【感嘆符・疑問符連打と描写の違い】

  ・例A:感嘆符や疑問符の連打;

「落ち着いて聞け。あいつは――――死んだよ」

「えっ!!! ……どういうことなの??????」


  ・例B:一人称での描写;

「落ち着いて聞け。あいつは――――死んだよ」

「えっ……」

 その言葉が聞こえた瞬間、私は全身に衝撃が走ったかのような錯覚を受けた。喉の水分は一気に枯れ果て、その分が眼球に集まったかのようにそこから(あふ)れだした。

 ……そんな、まさか。彼が死ぬはずがない。だって、昨日はあんなにも元気そうで……!

 嘘だ。嘘だ! いくら私がそう思っても、現実は変わらない。変わるはずがなかった。

 声を絞り出すようにして、何かの間違いだと願うようにして、問い掛ける。

「……どういうことなの?」


  ・例C:三人称での描写;

「落ち着いて聞け。あいつは――――死んだよ」

「えっ……」

 それを聞いた瞬間、彼女は鉛を呑み込んだかのように息を詰めた。目は限界にまで見開かれ、口は酸素以外の何かを求めるかのように開閉している。

 涙が一筋、零れ落ちた。それは頬を伝い、顎の先に溜まり、冷たい床に跳ね、その(しずく)が彼女の素足を()らす。

 その感触で我に返ったわけではないだろうが、唐突に彼女は相手の顔を見上げ、声を絞り出して問い掛ける。

「……どういうことなの?」

 それはまるで、その先を聞きたくないという願望の(あらわ)れのように、ひどく(かす)れた声だった。

〈了〉


「比較のため、当然ですが、この三つは全く同じシーンについて書かれています。三波さん、この三つを見比べてみてどうでしたか?」

「なんてゆうか……アタシとしてはBとCはそれほど変わらないように思えるッスけど、Aは……薄っぺらい? 軽い? ……とにかく、あまり深刻じゃない感じを受けるッス」

「それを感じたなら上出来だ」

「でもどうしてこんなに違いが出るッスか?」

「描写の方の話になるからここでは簡潔に言うが、大きな驚きや困惑ならそれ相応の表現方法があるということだ。読者に想像の幅を持たせるために描写をあえて詳しく書かないことはあるが、そればかりに頼っていてはいつまで経っても腕が上がらんぞ」 (※註:描写=周囲の状況の説明を(主に地の文で)すること。詳しくは描写編(一〇日目~)にて説明予定)

「『わあ、びっくりした!!!!!』とかじゃなくて、『私は、メチャメチャ驚いた。』みたいにして書くッスか?」

「まあ、端的に言えばそういうことだ。……しかし、メチャメチャって……」



「では三波さんが理解したところで次の話です。補足になりますが、驚きと疑問を同時に示す感嘆疑問符〔!?〕〔?!〕というものもあります。これは半角の〔!〕と〔?〕を合わせて一文字としたものです」

「ついでに言うと、半角の感嘆符や疑問符を二つ重ねて〔!!〕〔??〕(このように)使う場合もある。連打ほどではないが、これもあまり多用はしないほうがいいと思う」

「それはいいッスけど……全角を二つで〔!?〕(これ)じゃあダメなんスか?」

「横書きならそれもいいのだろうが、縦書きにした際にやはり見にくくなってしまう。〔!?〕(こっち)なら一マスに納まるので、見栄えが良いということだな」 (※ただし、閲覧環境によっては〔!?〕が一マスに納まらなかったり、90度傾いて表示されたりします)

「さっきから聞いてると、見栄えとか読みやすさって大事なんスねー」

「確かに、小説――特にラノベやネット小説は、そういうレイアウト的な部分にも気を遣うことが多いかもしれんな」

「もちろん、一番重要なのは中身ですけどね」

「そうッスよね!」

「だが外見(そとみ)も最低限はできていなければ中身を見る気そのものが失われる。ということで、どんどんいくぞ」

「うぃーッス」



「次は、括弧(かっこ)だ」

「会話文で使うあれッスよね」

「それは(かぎ)括弧〔「」〕のことですね。括弧は他にも(まる)括弧〔()〕、二重(にじゅう)鉤括弧〔『』〕などの種類があります。……他にもまだまだありますが、主に使うのはこの三つでしょう」

「〔「」(かぎ)〕は三波の言った通り、会話ということを示すために使われる。〔()(まる)〕はその直前の言葉・文の補足や注釈を入れるときに使う。〔『』〕(にじゅうかぎ)は会話文中に他の会話を引用する場合や、〔『』(それ)〕で囲んだ語句を強調させる役割がある」

「強調は分かるッスけど、他の会話をいんよーってのはなんスか?」

「こんな感じです」


【他の会話を引用する例】

 和彦の独白は続いていた。

「俺はあのときこう言ったんだ。『俺がお前を幸せにしてやる』って。そしたらあいつ『うん、ありがとうッス』って、俺は確かにそう聞いた! なのに……!」

〈了〉


「あー、なるほど、見ればいちもくりょーぜんッスね」

「どうでもいいが、どこまで和彦を引っ張るんだ、お前は……」

「完結するまで、です」

「完結するのかこれ……? 既に収拾がついていない気がするのだが……」

「…………。そんなことより、補足説明を」

「あからさまに話をそらしやがるな……。まあいい。それで補足だが、“括弧内の末尾には句点は打つべきでない”。また、“〔!〕〔?〕が末尾の場合はその後に一文字分の空白はいらない”」

「そう言えば売ってる本とかには、会話文の最後には丸がなかったッスねー」

「厳密に『打ってはならない』と決まっているわけではありませんが、出版業界ではそれが慣例となっているそうですよ」

「ちなみにこれは、二重鉤括弧〔『』〕と似たような意味・形で使うクォーテーション(引用符)〔‘’〕〔“”〕〔〝〟〕でも同様のことが言える。まあ、縦書きではあまりクォーテーションは使わないがな」

「縦書きで〔〝〟(これ)〕を使っている作家さんもいるにはいますけどね」



「次。三点リーダ〔……〕とダッシュ〔――〕だ」

「沈黙や言葉を濁すような表現として使われる約物です。また、これらは“二つで一組”が普通です。〔…〕〔―〕〔………〕〔―――――〕のように奇数個ではあまり使われません。また、〔……〕を中黒三つ〔・・・〕で代用する人がいますが、正確に言うとこれは誤用です」

「あー、アタシもそう使ってた気がするッス……」

「中黒三つ『・・・』を変換すると、大抵は三点リーダ『…』に変換される。長音『ー』を変換するとダッシュ『―』になる。書体によっては長音とダッシュの見分けがつかん場合もあるから、ダッシュは二つ一組が良いわけだ」

「携帯電話ならどちらも記号入力のところにあるはずなので探して下さいね」

「あと、いちいち〔・・・・・・〕を変換して〔……〕にするのが面倒なら、〔・〕を一発で〔……〕に変換できるように“辞書登録”することをお勧めする」

「了解ッス。ところで、〔……(これ)〕と〔――(こっち)〕の違いがよく分からないんスけど」

「会話文中のダッシュ〔――〕は驚いたり息が詰まったりしたような沈黙、あるいは単に『()』を示す。同じく三点リーダ〔……〕は困惑したり言葉を濁したりするような沈黙……だと、俺は考えている。もちろん、その時々や筆者によって細かいニュアンスは変わるから、これはあくまでも参考意見と捉えてくれ」

「また、〔……〕と〔――〕は主人公(主観となっているキャラクタ)の思考を表すことがあります。更に、ダッシュ〔――〕は、丸括弧〔()〕のように文や語句を補足するときにも使われます」

「ふむふむッス」

「ここまでのことを合わせて例文にすると、こんな感じですね」


【三点リーダとダッシュの例】

 独房で嘆くのも疲れた頃、和彦の元へ面会者がやってきた。

「お久しぶりです、和彦さん」

「な――――なんで、あなたがここに……?」

 やってきたのは、和彦を(なか)ば奴隷扱いしていた二場(ふたば)であった。

 ……ありえない。嗜虐(しぎゃく)趣味を持つこの人がここに来るなんてありえない!

 過去に彼女から受けた仕打ち――犬の真似をさせられたことや、パシリとして()き使われたことなど――を思い出し、和彦は戦慄(せんりつ)する。

〈了〉


「和彦哀れなヤツ……。ところでこの二場ってヤツ、どこかで死亡してなかったか?」 (※四日目【改行すべき状況】参照)

「それはこの人の妹です」

「……そーか、姉妹ダッタノカー……」

「な、なんかツッコむ気力すら萎えちゃったみたいッスよ?」

「ここは『姉妹揃ってドSかよ!!』という単純ながらも鋭い突っ込みを期待していたのですが……残念です」

「お前にツッコミを入れても暖簾(のれん)に腕押し、どころか火に油を注いでいるということを悟ったんだよ」

「やりすぎた、ということですか……。……………調教失敗です……」

「い、意味はよく分からんスけど、なんかめちゃくちゃ不穏な言葉が聞こえた気がするッス……!?」

「気のせいだ。気のせいに違いない……!」

「うふふ……。さあ、話を続けましょうか。三点リーダとダッシュのことはもうお分かりいただけましたね、三波さん?」

「は、ハイッス!!」

「お前、三波に怯えられてるぞ……」

「これはいけませんね。頭なでなでしてあげます」

「えっ!? いや、いいッスよ! あの、いいって、言って……………………はふぅ……」

「はい、いい子いい子」

「…………まさかの調教済み……!?」

「ちょーきょー、ってなんスか?」

「なんといういつも通りの反応……これは調教というより、せんの――いや、なんでもない。なんでもございませんから笑顔でこちらを見るのはおやめ下さいフタバサマ」

「うふふふふ……」



「……なんかもう、お前最強でいいよ。――さて、気を取り直して! 補足……というか蛇足に近いが、三点リーダとダッシュをやたらと多用する人をたまに見かける。まあ、あまりきついことは言わないでおくが、『何事もほどほどに』が一番だということを知っておいてくれ」

「カレーの隠し味とアクセントに、と思ってヨーグルトを入れ過ぎると、料理自体が台無しになってしまうのと同じ理屈ですね」

「……そうだな。少ないからこそアクセントになるのであって、多量に入れるとそれは単なるヨーグルトカレーになるからな。しかも砂糖入りの甘いヨーグルトを使うなと言いたい」

「なんか、妙に具体的なたとえッスね?」

「…………」

「…………」

「え、ど、どうしたッスか、二人とも」

「いや……記憶にないなら別にいいんだ……」

「ええ、忘れてしまった方が本人のためかもしれません……」

「え? え?」

「気にするな」

「気にしないでください」

「って言われても、余計に気になるッスよ!?」



「――そうそう、一応分類上は約物らしいのでこれもついでに教えておこう。漢字の繰り返し記号である踊り字〔々〕のパソコンでの入力方法だ。“どう”で変換してみろ。ケータイでもたぶん出る」

連々(れんれん)言々(げんげん)句々(くく)など、普通に打っても変換できない場合に使うとよろしいですよ」

「あのー、お二人ともー?」



「では! 第五回目の講座はこれで終了とする!」

「はい、お疲れさまでした」

「ちょ、あの、料理がなにか――――」

 閉幕。


“『必ず』守らなければならないもの”=“約物を正しく使うこと”。本編で紹介していない約物は、波ダッシュ〔~〕、ダブルハイフン(イコール)〔=〕などがあります。〔~〕を値の範囲を示すために使う場合、「二月~五月まで」と使用するのは誤りだそうです(〔~〕自体に『○○まで』と言う意味を含むため)。「二月~五月」=「二月から五月まで」が正答ということですね。まあ小説では〔~〕を値の範囲を示すためにはあまり使いませんが、薀蓄程度に。

追記補足:半角二文字の〔!?〕についてですが、どうやら『なろう』の縦書き機能では横向きに表示されてしまうようですね。こうなるぐらいなら、全角二文字で〔!?〕とした方がいいと思います。ただ、印刷して賞に応募する場合は半角〔!?〕のほうがいいでしょう。


 次回も文章作法編で、ルビの話を予定しています。


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