連載中はしんどいのに、完結させると手持ち無沙汰になる感じ何?賢者タイム?
自分で言うのもなんだが、なぜかゲイにモテる。都心をフラフラしてると、ゲイビデオのスカウトに声をかけられたことも数回ある。「また気が変わったらぜひ」なんて言われ、名刺まで渡される始末。話を聞けば、ソフトで3万、ハードで10万。「お兄さんなら専属でもいけるよ?」なんて言われて、ほんのちょっとだけ心が揺らいだ。母、ごめん。でも体の安売りはしない。競りにかける。父、ごめん。
そんな“ゲイ磁石”と呼ばれる僕が、ある日コンビニに行った。弁当を選び、レジに並ぶ。店員は若い兄ちゃん、研修中で動きはぎこちない。列に並びながらお茶を買い忘れたのを思い出し、離れようとした時、後ろに気配。
振り返ると、筋肉モリモリの中年男がピッタリ背後に。ランニングウェア姿で、フゥイーフゥイーと異常な呼吸。怖い。密着されてる、すごく怖い。自分の番が来たが、研修中の兄ちゃんはのんきに「おべんと温めますかぁ?」とか言ってる。違う!状況見て!20秒もあったら俺やられちゃうよ!
店員に「助けて!」と目で訴えると、察したのか急いで会計を済ませてくれた。コンビニを飛び出し、チャリで猛ダッシュ。なんとか逃げ切り、帰宅。「助かったー」とか言いながら弁当を取り出した。
すると、袋の中から
割り箸が二膳。
どう思ったんや俺らの関係。
くそったれ。くそっ。