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プロローグ お前も無能なのかよ

異世界にいる。何が起きたのか。

ある秋の日の朝、俺は目が覚めると見知らぬ空間にいた。正直訳が分からなかった。俺は確かにその前日も仕事でミスを連発して帰宅したが、誘拐され白一色の何も無い部屋に監禁されるようなミスではなかったと思うのだが。それとも、気づかぬうちに事件の人質にでもされていたのか?第一、寝かせて置くのだったら布団くらい敷いてほしいものだ。

そんなことをダラダラと考えたあと起き上がると中年の男性が座っていた。なぜか微笑みながらこちらを眺めている。俺は確信した。

「なるほどやっぱり誘拐だ。」

俺がそう言うと中年の男性は口を開いた。

「君は亡くなったんだよ。」

意味がわからない、昨日まであんなに元気にミスをしていたじゃないか。俺がミスをしすぎて怒った同僚のイタズラかと思ったが、男の頭上にはいわゆる天使の輪が浮いているし、なんか妙に小さい羽が見え隠れしているしでその考えを否定せざるを得なかった。

というか、この特徴的に天使なのか?このおじさん。ファンタジー作品に出てくる天使ってもっと美しい女性とかのイメージなのだが。

また男性が口を開く。

「ぼくは天使だ。君に選択肢を与えるためにここにいる。」

確定してしまった。

「さっき伝えた通り君はすでに亡くなっている。そして火葬済みだ。これから与える選択肢に生き返るなんてそんなものはない。」

中年の男性は表情を変えず言った。

「そもそも俺はまだなにも理解できていないんですけど。」

俺がそう伝えると男性は説明を始めた。

「君は寝ている最中に亡くなった。そしてここは亡くなった若者の処遇を決める場所だ。君たち人間の言う天界に近い場所かもしれないね。」

こういうのってトラックにひかれたりするのが相場じゃないのだろうか。

「結局俺はどうなるんですか?」

「選択肢は二択だ。一つは、このまま魂まで朽ち果て無になる。そしてもう一つは別の世界への転移だ。」

「前者で。」

即答した。なぜか?自分のような無能が転移なんてしてもなんにもなしに終わることなど考えずとも分かることだ。

おじさんの前にはちゃぶ台があってその上にはボタンが2つ。どちらか一方を押すことで今の二択を選択するのだろう。おじさんがボタンを押した。足元から凄い速度で体が消えていく。そして俺が最後に聞いたおじさんの言葉。

「あ、間違えた。」



「お前も無能なのかよ」

ダラダラと書いていこうと思います。俺TUEEEEEEEEEEEはありふれているけれど主人公に何もない作品は見ないなと思ったので書き始めました。多分基本ギャグよりです。主人公が活躍することはないし甘い恋愛もないですよろしくお願いします。

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