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その30
エリオ艦隊はオーマの予想通り、ルディラン艦隊の追撃を行わなかった。
そして、半包囲網の穴に収まるように布陣した。
これにより、クライセン艦隊はルドリフ艦隊を完全に包囲下に置いた。
その様子をアスウェル男爵は感慨深く見ていた。
「偉大な提督の誕生だな」
男爵は思わずそう呟いていた。
男爵は、ハイゼル侯に続き、オーマをも手玉に取った様を見て、そう感じていた。
- 艦隊配置(ルドリフ艦隊包囲) -
SCSCSC
AsRHSC
AsAsEC
As:アスウェル艦隊、SC:サリオ艦隊(旗艦) EC:エリオ艦隊
RH:ルドリフ艦隊
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