2.街でのこと
俺はアイリスと共にアイリスの両親の仇討ちを成した後、近くの街へと向かった。
街は案外近くアイリスと遭遇する魔物を殺しながら進んでいると到着した。
冒険者用のギルドではなぜか二人分の登録をしてくれなかった。
登録できたのは俺だけ。
きっとアイリスは女の子だから登録が出来なかったのしれない。
登録した後には二人で倒した魔物を換金した。
大分大きい額になった。
一か月くらいこの街で二人で過ごせる金額かもしれない。
宿屋で二人部屋を頼んだらおかしな顔をして一人部屋に通された。
ダブルベットだったのでおかしな方向に理解してくれたのかもしれない。
宿の食堂で二人分の食事を頼む。
「アイリス、美味しいかい?」
彼女は美味しいと言いながら料理食べていた。
「そう良かった」
「明日は、うん、そうだね。ギルドで二人でこなせる依頼を探してみようか」
食事を終えた後は部屋についている風呂に二人で浸かる。
アイリスは特に恥ずかしがる様子もなかったが、俺は少し恥ずかしかった。
風呂から上がった後はアイリスと手を繋いで眠った。
翌朝、ギルドに行くと俺とアイリスが入った途端、ギルド館内がざわついた。
剣に話しかける奴、と単語が聞こえてきたが俺とアイリスのことではない事が分かった。
自意識過剰は良くないし、変な奴がいるもんだ。
受付の係りの人に俺とアイリスがこなせる依頼を選択してもらい今日の一日が始まる。
依頼は街の近辺に出現した魔物を討伐することだったが、俺とアイリスはそれを軽くこなした。
ギルドから報酬を頂いた後、俺は宿の部屋の風呂でアイリスに付いた魔物の返り血を洗い流した。
その後は食堂で二人分の食事を頼み、食事を終えると部屋で二人して眠った。