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Only Monster ~モンスター成長型ゲーム~  作者: 志黒 白郎
第一章 始動
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チュートリアル7


 そうして移動した次のステージは、あまり植物の無い斜面が目の前に広がる場所だった。


〈採掘は山で行いますので、山の麓に移動しました。採掘は山であればどこでもできますが、採掘ポイントと呼ばれる場所が一番価値のあるものが取れやすくなっています。採掘ポイント以外の場所だと、ほとんどが価値が無いものが出てきます。採掘ポイントの見分け方は、物品鑑定の時と同様の感覚で注意深く観察することで採掘ポイントがぼんやり明るくなるので、それで判断してください。採掘の方法は、大きめの石や、中立都市で売っているピッケルなどを使ったり、体当たりや突くことで行います。では、各々鉄鉱石を五個採掘してください。それでは、始めてください。〉


「今回はどうする?一人以外が採掘しまくるか?」

「んーそうだね。そうしようか~、じゃあ僕が休んどくよ~あんまり体当たりすると頭痛めそうだからさ~」

「ん。それで。いこ?」

「わたしがオート君の分までがんばります!!」

「ならそれで行こうか。じゃあ、出発!」


 そしてある程度の感覚を開けて、注意深く斜面を観察しながら横隊で山を登っていく。

三分ほど歩いていると、前方にぼんやりと光る場所があった。その場所はちょっとした石壁にのようにねっており、結構広い範囲で光っているので全員が一緒に採掘しても全然余裕がありそうだ。


「前に採掘ポイントがあったぞ。結構広いから全員でできるんじゃないか?」

「そうだね~、大丈夫だと思うよ」

「ん。いけそう。」

「いきましょう。たくさん採りましょう!」

「なら行って採ろうか」


 採掘ポイントについて早速近くに転がっている少し大きめの石を拾って採掘ポイントの壁にぶつけた。

そのあとに何個かの塊が採掘ポイントから零れ落ちてきた。これが鉱石だろうかと物品鑑定をしてみる。


石:無価値な石。投石に使える。

鉄鉱石:加工すれば鉄が取れる。

石:無価値な石。投石に使える。

石炭:燃料となる石。薪や木炭より高くに売れる。


 という結果だった。まあ、最初はこんなもんだろ。

しばらく続けてみるか。


 数十分たって、そろそろ確認して終わろうかと思って周りを見回すと、そこにはじゃれあう子牛と小鳥、それに構わず石の小山の中でがむしゃらに石を振り続ける猿という光景があった。なんだこれ。意味わからんぞ。


「くらえ。お兄。」

「なんのなんの~よっと~あはははは~」

「おい。お前らは何を遊んでいるんだ?」

「いや~だってリンウィがちょっかいだしてくるからさ~あはは」

「ん。飽きた。遊びたい。遊ぶ?」

「あ~。遊ぶのはあとでな?それより。おい!ウィンフ!そろそろやめるぞ!」

「わひっ!?えっ!あっわかりました!これすぐ収納します!」


そして集計してみた結果これまたかなりの採掘量があった。


石×567

鉄鉱石×328

石炭×181

硝石×301

黒曜石×219

火打石×326

火精石×85

水精石×92

風精石×82

土精石×79

木精石×62

純精石×49

総精石×39

ミスリル鉱石×33

オリハルコン鉱石×18

アダマンタイト鉱石×21

サファイア原石×62

ルビー原石×68

エメラルド原石×54

ダイヤモンド原石×12


 いや、これは何でもなー。


「おいおい、これはいくら何でもおかしくないか?」

「あははは~これはちょっと出来すぎだね~あはは」

「ん。これは驚き。バグ?」

「え?これっておかしいですか?確かに宝石が多い気がしますけど、」

「いやいや違うよ~、鉱石の量がおかしいからね~?精霊石系の火精石とかも一か所でこれだけ出るのは不自然だしミスリルとかオリハルコンとかアダマンタイトとかにいたってはありえないからね~!?」

「ん。意味不明。」

「えぇ~、そうなのか!」

「まあ、チュートリアルの補正なのか?」

「たぶんそうだと思うけどね~それなそれで良いと思うよ?」

「ん。儲け。」


 それもそうか、あんまり深く考えても答えは出そうにないしな。

 ならさっさとクリアするか。



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