表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Only Monster ~モンスター成長型ゲーム~  作者: 志黒 白郎
第一章 始動
7/43

チュートリアル5

 

 探索を再開して十分ほどたったころ、これまでより少し離れたところの草にブルースライムが一体ポップした。


「よし、じゃあウィンフ。少し前に出て投石具で攻撃してみな」

「う、うん!小石はたくさん集めたし、がんばるよ。これでも部活では弓道やってるから当てる自信はあるよ!」

「がんばれ~。落ち着いてやれば大丈夫だからね~」

「がんば。この位置なら向こうはまだ気づいていない。」

「じゃあ、いってきます!」


ウィンフは3mほど前に出て、投石具に小石をセットし構える。


「ふっ!」


小さくウィンフの息が漏れると同時に小石が投石具からブルースライムに向かって一直線に放たれる。

小石が直撃するとCHの文字とともにブルースライムの体力バーが大体三分の二ほど無くなった。


「おお!かなり無くなったな!」

「クリティカル補正に奇襲補正もついて、合計で五倍の追加ダメージが加わってかなりの大ダメージになったね~」

「ん。ナイス攻撃。」


 話しているうちにウィンフは二撃、三撃と攻撃を加えてラスト一撃を放とうとしていた。。


「ふっ、やったー!倒したー!」

「お疲れ、よくやったな」

「おつかれ~様になってたよ~」

「ん。かっこよかった。」

「ありがとー!でも緊張したー」

「さあ、ドロップアイテムを回収して行くか。次は俺の番だからな」


そして、さらに探索すること三分。

またしても草の中からブルースライムがポップしてきた。


「それじゃいくか」

「がんば~」

「ファイト。」

「がんばってー!」


 そうして俺は小剣を構えて走り出した。

スライムはこちらに気づいたそぶりを見せるが俺は小剣をブルースライムに向けて横に振り切った。

がスライムのゼリー状の体の抵抗が思ったよりも大きく、途中で小剣の勢いがなくなって止まってしまった。すかさず小剣をブルースライムの体から引き抜き距離をとる。が、ブルースライムは体を震わせ始める。相手の体力を確認する、おそらく奇襲補正が付いたのだろうが体力バーが三分の一程度減っていた。

確認し終わるとブルースライムがジャンプしてとびかかってきた。チャンスだと思いさっきの見本のゴブリンの動きを思い出しながら、身を屈めブルースライムの下をすれ違いざまに核ごと切り付けた。

 クリティカル補正のあった証拠のCHの文字とともにブルースライムの体力バーが0になり、光の粒子となって霧散した。後に残ったのはドロップアイテムのスライムの核のみ。それを収納袋に入れてみんなのところへ戻る。


「おつかれ~。さすが道場で鍛えているだけあってスムーズだね~」

「おつかれ。かっこよかった。」

「ほんとにすごいよ!なに最後のあの動き!!シュパッてなってたよシュパッて!!」

「でもさすがに現実と同じようにとはいかないな。動きも遅いし力も入れずらい」

「あはは。そりゃ仕方ないよ~初期の状態だし。成長していくと普段以上に動けるようになれるからさ~」

「ん。今は我慢。」


〈全員のブルースライム討伐を確認しました。以上で戦闘のチュートリアルを終了します。それではこれより採取及び採掘のチュートリアルを行いますので心の準備をしてください。〉


そうして俺たちの場所が一瞬で移動した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ