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Only Monster ~モンスター成長型ゲーム~  作者: 志黒 白郎
第三章 ランキング
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久しぶりのパーティー


 ......マンチカンに押さえつけられているゴールデンレトリバー?

 いや、正確には春風に押さえつけられた冬華か。一瞬、猫と犬の幻覚が見えたような気がしたぞ。


「むにゅーん。むにゅーん。ぽむ。ぽむ。」

「いやー!春風ちゃんやめてー!」

「私によこせー。」

「そんなことしても分けてあげれないからもう許してー!!」


 ...なんだこの状況。

 兄貴の方は何してんだ?


「ん~春、横からなら取れるんじゃない~?」

「おー。そうかー。早速。」

「横からも取れないからー!!」


 あいつ、セクハラだぞそれ。

 とりあえずそろそろ助けてやるか。


「ん~じゃあ下からなら~?」

「おー。それじゃあ下か「やめてやれ。」ら。おー夏。」

「夏さんー!!ありがとうございますー!」

「あはは~もう悪戯は終わりかな~?」


 悪戯?セクハラのような気がするんだが、まあ下手に突っ込んだら藪蛇のようだからスルーだ。

 というか、こいつらはほんとに人をからかうのが好きだな。俺も昔からからかわれてきたから分かるが、下手にリアクションするとさらに悪化するからな、今では感情を表に出さないようにすることがデフォになったからか、周りからは怖いやら近寄りがたいなんて印象を持たれているらしいけどな。それもこれもあいつらが昔から事あるごとに...

 おっと、ついつい昔のトラウマが。それよりも


「西城、服乱れてるぞ?そろそろ色々見えそうなんだが」

「...はっ!?み、みないでくださいー!!」

「あはは~相変わらずデリカシーがないね~」

「なつ。失礼。」


 なぜだ?俺はただ教えてあげただけだよな?なぜ俺が悪いみたいになってんだ。理不尽だ。


「あぅー。もうお嫁にいけません..こうなったら夏さんに貰ってもらうしか。」


 後半の言葉が聞き取れなかったが、とりあえずあとで双子にはよく言い聞かせないとダメだな。


「じゃあ、全員そろったことだしゲームしよっか~」



 ということでログインしたが、ログアウトの場所がバラバラだったため、草原エリアの初期ポップ地点に集まった。

 そうして集まってんだが、それぞれの個性が強すぎるな。

 全身が蒼い綺麗な鬣を持つ冷気を纏った角が生えたユニコーンと、全身が淡く発光しているがどこかポヤンとした雰囲気の鷹らしくない黄色の鷹、神官のようなローブを着たどことなく西城の面影があるオランウータンに、俺に至っては1割程度の体格になってるから一見すると全身が真っ赤のゴブリンだしな。

 全く、どこの珍獣動物園だよ。


「やっぱりみんな個性が出てるね~」

「そうですね~私以外みんな色が付いてます!」

「ん。なつ真っ赤っか。」


 みんなで集まって確認すると、オートがブルーユニコーン、リンウィがライトホーク、ウィンフがオラクルウータンらしい。

 それぞれ全員が上位種のモンスターになっていた。


 しっかし、双子だけじゃなくてウィンフまで上位種になっているとは思わなかったな。

 もしかすると、案外双子のようにゲーマーになりそうだな。



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