ホントのホントに転生
名付けを終え、ようやく転生をしようと思ったが、まずはステータスの確認をする。
名前:ムサシ
性別:男
種族:ゴブリンキング
LV:60
TLV:200
HP:29,770
MP:3,120
SP:18,816
STR:17,064
DEX:16,517
AGI:15,922
INT:4,620
WIS:3,000
LUK:44
スキル一覧
中級格闘LV12・挑発LV93・中級指揮LV10・鼓舞LV68・威圧LV32・軍勢LV1・騎乗LV57・修羅・二刀流・剣術の心得(小剣・片手剣)
〈中級格闘〉
ダメージに5%XLVの補正が付く。また、戦闘時のDEXとAGIが1割上昇する。
〈中級指揮〉
戦闘時、自分が率いる集団の通常攻撃によるダメージに5%XLVの補正が付く。また、率いる集団のHPとSTRが10%上昇する。
〈剣術の心得〉
LV100になったスキルの剣を使用する場合、ダメージに10%XLVの補正が付く。また、LV100になったスキルの剣のみ奥義を使用できるようになる。
格闘・指揮・小剣・片手剣・剣技のスキルがLV100になり、それぞれ進化した。
格闘は中級格闘に、指揮は中級指揮に進化した。剣術の心得は、先に小剣がLV100になったんだが、剣技がLV100となったことで二つが消え、剣術の心得が新しく習得できるようになった。おそらく融合したのだろう、その後に剣技がLV100になると剣術の心得に新たに片手剣の項目と奥義が使えるようになったしな。
それで、剣術の心得を習得したことで使えるようになった奥義だが、小剣のほうが〈エキサイトハート〉、片手剣のほうが〈ソードダンス〉というものだ。
〈エキサイトハート〉は小剣を使用した戦闘時に俺の心の高揚感に比例してSTR・DEX・AGIの3つを最大で二倍にまで上昇させるという常時発動型の奥義だった。
〈ソードダンス〉の方は、戦闘時の連続攻撃回数が10以上の瞬間にのみ発動可能で、発動後の連撃に、発動後の攻撃回数X10%のダメージ上昇補正がその連撃が当たり続ける限り続くという条件付き奥義だ。
俺の場合〈エキサイトハート〉が効果を発揮するのは強者との戦闘の時だけだということが判明してしまったので、通常の戦闘ではほぼ死にスキルならぬ死に奥義というやつになっているとオートが言っていた。
しかし、〈ソードダンス〉は攻撃間のインターバルが2秒以内であれば連撃と判定されるということを検証済みなので、かなり有用な奥義になっている。
実際、今後は剣のスキルがLV100になったので刀の方を使おうと思っているため、かなりの強敵じゃない限り剣を使用することはないと思う、、
さて、では転生をしようか、実はもう転生するモンスターの候補は決まっている。オートが正しければだが、、、
そして、進化と同じ要領で石碑のある場所で転生を開始すると、、
進化の時のような真っ暗な空間ではなく、最初に初期モンスターを選択した時と同じ真っ白な場所に居た。
〈転生おめでとうございますムサシ様。それでは早速転生を行いますが、ムサシ様は初転生になりますので、転生後は第四の世界、≪挑戦世界・フォーリア≫が解放され利用することが可能となります。ぜひご利用ください。では、ムサシ様の転生可能なモンスターを出現させますのでよく考えて選択してください。〉
アナウンス通り目の前にはモンスターが現れていくが、解放されたのが第四の世界?
第三の前に第四の世界が利用可能になったことに対し疑問を感じるが、あとでオートに聞けばいいだろうと思いその疑問を頭の片隅に置いた。
ずらりと並ぶモンスターを見ると。
序盤の四体は初期モンスターで俺が選んでいないゴブリン以外が並んでいた。
そのすぐ後、五体目にゴブリンが並んでいるのだが、通常のゴブリンは緑色の肌だが、そのゴブリンは深緑色の肌をしていた。
六体目にはオークがいたが、見た目の嫌悪感から選ぶことはないのでスルーする。肉はうまいんだがな、、、、
そして最後、七体目には俺が決めていた候補のモンスターがおり、オートが正しかったことが証明された。嬉しい気持ちはあるが、これでオートとの賭けに負けたことが確定したので明後日のボーリングでオートの分の代金を払わなければならなくなったので少し悔しい。
さて、賭けうんぬんの話は置いといて、まずはちょっと気になる濃い緑色のゴブリンを見てみる。
種族:ホブゴブリン
HP:100
MP:10
SP:50
STR:30
DEX:25
AGI:25
INT:10
WIS:5
LUK:10
追加スキル:なし
特徴:ゴブリン種の上位存在。下級モンスター
説明も簡素で何とも言えないが、ある程度予想通りだった。
これについては正直誰でも予想できたことだろう。姿かたちはまんまゴブリンなわけだからな。
さて、次はオークをスルーしてその奥の候補を確認するわけだが、、え?オークを確認するわけないだろう?戦ったり食べたりする分には全く忌避感などはないが、自分があの姿になるというと少なからず抵抗がある。
そしてオークをスルーして次の候補の前に来た。
実は昨日オートからこんなことを言われた。
「もしかしたら僕たち四人は中級モンスターに転生できるかもしれないよ~?」
「は?俺たち今最下級モンスターのはずだよな?何で中級に進化できるんだ、ありえないだろう?」
「じゃあ、今度のボーリング代を賭けようか~?中級モンスターに転生できたら僕の分はおごってね~」
「良いぞ、流石に一段飛ばしは無いだろうからな」
という風に賭けをしたわけだが、今俺の目の前には俺が転生する可能性のある中級モンスターとしてオートが言っていたモンスターがいた。
種族:オーガ
HP:500
MP:50
SP:200
STR:350
DEX:150
AGI:150
INT:40
WIS:40
LUK:20
追加スキル:なし
特徴:腕力に秀でたモンスターで、総じて体が大きい。中級モンスター。
確かにステータス上のSTRの数値だけが高く。体も今まで見た魔物と比較しても一番の巨体だ。おそらく7mほどはあるだろう。
肌もいわゆる赤銅色、筋骨隆々の体で、金色の髪が無造作に伸びている。
顔は下の犬歯が異常に伸びて凶悪な顔になっている。
俺はオーガに転生することにした。
一つ疑問なんだが、武器や防具が明らかにサイズ不足なんだが、買い直さなくてはいけないのだろうか。
そんなことを考えてる間に転生が完了し、元の石碑のところに戻ってきた。




