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Only Monster ~モンスター成長型ゲーム~  作者: 志黒 白郎
第三章 ランキング
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最終進化

 あれからフレンド登録してから今日の予定を話し合って、とりあえず全員が進化可能LVまで上がってから進化することになった。


 ただ、話し合いの中ずっとアルビムが俺のことをチラチラ見てくるのが気にかかる。

 おれ、何かしたか?



「じゃあ、早速探索に行きたいんだが、」

「だったらアルビムをパーティに加えないとね~リーダーのメニューからできるからムサシやってみて~」


 そうなのか、俺たちは最初からパーティだったからやり方は分からんが、とりあえずメニューのパーティの項目をタッチしてみる。するといろいろ項目が羅列され、その中にパーティ加入の項目があったのでそれをタッチすると、アルビムの名前だけが表示されたのでそれをタッチする。

 その直後、アルビムの方にウィンドウが表示されそれを操作している。

 アルビムの操作が終了した後、俺の視界に〈アルビムがパーティに参加しました〉というログが流れた。


「これでパーティ登録は完了だな」

「ありがとうございます!精一杯頑張ります!」


 なんかこいつ、最初の時と比べて別人レベルで性格が違うな。一体どうしたんだ?


「そうそう、アルビムはリアルでは中三らしいよ~」

「そうです!この前は生意気なこと言ってすいませんでした!」


 そう言って思いっきり頭を下げるもんだから、くちばしが半分くらい地面に埋もれた。

 なるほど、こっちが年上だと分かったから畏まってるんだな。

 別にゲームなんだから気にしなくてもいいと思うんだが、、

 こいつは体育会系の部活でもやってるんだろうか?


「じゃあ、早速狩りに行くんだけど~。アルビムは近接主体の遊撃でいいかい?」

「はい!大丈夫っす。俺、今のところ魔法は虚実魔法しか使えないし、遠距離攻撃もできないっすから!」

「なら早速行こうか~でも、序盤はアルビムは見学して僕たちの戦闘方法を頭に入れてね~」

「了解っす!」


 それから数回の戦闘をアルビムを除いた四人で行い、その後にアルビムを加えてさらに戦闘を行った。



 狩りを始めてから6時間ほど、途中2回ほど休憩を入れながらオークを集中的に狩っていると、ついにウィンフのレベルが最大にまで達した。


「全員進化できるようになったね~、じゃあ進化しようか~?」

「そうだな。それに残り時間を考えると進化後は中立世界に行ってみるのも良いな。」

「ん。食べる!」

「私もスイーツとか食べたいです!」

「そうだね、そうしよっか~」


 こうして進化後は中立世界に行くことが決定し、進化をすることにした。

 恒例になっている、進化前にステータスの確認をする。



名前:ムサシ

性別:男

種族:ゴブリンジェネラル

LV:50

TLV:140

HP:14,336

MP:2,200

SP:7,952

STR:8,700

DEX:8,184

AGI:7,440

INT:2,700

WIS:1,950

LUK:24

スキル一覧

格闘LV92・小剣LV92・片手剣LV66・挑発LV71・指揮LV80・鼓舞LV35・軍勢LV1・騎乗LV30・剣技LV87・修羅・二刀流



 剣技のレベルが増え、使える技も二つ増えた。

 まず、LV60で解放されたのが〈スラッシュ・Ⅱ〉、スラシュよりも強力な一撃を打ち込める。

 次に、LV80で解放されたのが〈ハイスラッシュⅡ〉、鋭い一撃を放つ技。剣圧による多少離れた場所まで攻撃が及び、使用者のSTR・DEX・AGIによってその距離が異なる。


「いざ。進化。」



 リンウィの掛け声とともに進化を開始した。

 いつものくらい空間に一体のモンスター。それを照らすスポットライト。

 今回も選択肢は一つだけの様だな。

 とりあえずステータスを確認しようか。


種族:ゴブリンキング

HP:300

MP:30

SP:200

STR:150

DEX:140

AGI:140

INT:50

WIS:30

LUK:40

追加スキル:威圧LV1

特徴:通常のゴブリン種の頂点。進化限界である。


威圧:自分よりHP・SP・STR・DEX・AGIの合計値が低い生物に対して1%XLVの確率で〖畏縮〗の状態異常を引き起こす。なお一度失敗した相手に、その戦闘中において効果を発揮することはなくなる。



 つまり、このスキルは低レベルのうちは一度の戦闘で一回しか使えないと考えていいスキルなんだな。

 失敗しても戦闘状態から抜け出せばもう一度使えるようになるがそんなことをするのは面倒だからな。


 とりあえずさっさと進化するか。



 進化した場所に戻ってくるとまた俺が一番最初だったらしい。

 とりあえず待ってる間に卵をいじりながらステータスの確認して、その後は体でも動かしとくか。


名前:ムサシ

性別:男

種族:ゴブリンキング

LV:1

TLV:141

HP:443

MP:52

SP:280

STR:237

DEX:222

AGI:214

INT:77

WIS:50

LUK:44

スキル一覧

格闘LV92・小剣LV92・片手剣LV66・挑発LV71・指揮LV80・鼓舞LV35・威圧LV1・軍勢LV1・騎乗LV30・剣技LV87・修羅・二刀流



 それにしても卵はどこまでデカくなるんだろうか?

 取り出した卵は縦60cm、横40cmくらいにまで成長していた。

 えっと、現実世界で1日ぶりだから、ゲーム内時間だと7日、さらに10倍の時間加速だから70日でこれだけ成長したわけだ。


 とりあえずゲームだから仕方ないという風に考えて、体を動かし始めた。

 途中、進化が終わったらしいアルビムが見ていたが、気にせず続けていた。


 30分程度経った頃に全員が進化し終わった。

 さて、中立世界に行こうかと思っていると、アルビムが突然話があると言ってきた。


「実は俺、空手部に入ってるんすけど。厚かましい申し出かもしれなっすけど、、ムサシさんに師事したいっす!!」


 そうか、やっぱり体育会系の部活か。

 それも武道系だと上下関係に厳しいだろうからあんなに態度が変わったのか。

 そんなことを考えているとアルビムはさらに言葉を続けた。


「先ほどの動きを観察させていただきましたが。感銘を受けました!是非、弟子にしてほしいっす!!」


 そう言われてもな。俺もまだ修行中だし人に教えるほどだと思ってないからな。

 しかも、それ以前に鳥の体で扱えるとも思えないしな。

 そんなことをできるだけやんわりと伝えると。


「分かりました!では、人型のモンスターになってまたお願いに来ます!失礼します!!」



 そう言って飛び去っていった。

 俺の視界には〈アルビムがパーティから抜けました〉というログが流れた。


「あはは~ムサシに弟子ができそうだね~」

「ん。ししょー。」

「えっと、、おめでとうございます?でいいんですかね?」


 あいつ、人の話聞かないタイプだったんだな。



 それからため息をついて中立世界に向かった。




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