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Only Monster ~モンスター成長型ゲーム~  作者: 志黒 白郎
第二章 新たな世界と強敵
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下準備

「オークジェネラルってなんなんですかーー!?」

「今のムサシはゴブリンナイトだけど、その上位種にゴブリンジェネラルがあるんだよ~。で、あのオークジェネラルはその上位互換だね~あはは~」

「やめましょう!?絶対無理ですって!ムサシさんの上位種の上位互換なんて何の冗談ですか!?」

「相手にとって。不足。無し。」

「ふわぁー!!リンちゃんがやる気になってる!!?」

「強敵か、、、思いっきり戦えそうだな、、」

「ムサシさんまでーーーー!?オートさん、、助けてください~」

「あはは~無理無理、ムサシは強敵見つけると一番手を付けられない存在になっちゃうからね~諦めて戦お~」

「そんな~うぅ、、」

「じゃあ、戦うにしてもまずは収納袋の入れ替えをして他にもいろいろ準備しようか~」

「、、おっとそういえば買ってすぐリンウィを探していたから何にも準備してなかったな」

「ん。準備して。ですとろーい。」

「うぅ~、もう戦うことは確定なんですね。」


 それからオークジェネラルに気付かれない距離で戦う準備をする。

 まず、チュートリアルの時に支給された収納袋からすべてのアイテムを取り出す。次に全員の収納袋に毒・麻痺・石化・鈍化・呪の各種状態異常回復アイテムを二つずつ振り分ける。俺とオートは追加で強化薬も入れておく。必要なアイテムを分配し終わったら一纏めにしていた装備やスクロール、スキルオーブなどを分け、残りのドロップアイテムはウィンフの収納袋にすべて入れる。俺は時間加速の方にチュートリアル報酬の謎の卵を入れておく。残りの日数は195日だったので時間加速の方に入れといたらあとゲーム内で20日、現実だと三日後にログインしたら孵化してるだろう。


「さて、荷物の割り振りが終わったところで装備やらスキルオーブ、スクロールを使おうか~」

「いろいろあったせいでせっかく買ったやつを放置してたな」

「ほんとですね、バタバタ行動してましたもんね!」

「ん。ほんと。みんなドジ。」

「誰のせいだ、、まったく。思わず装備も初期装備のまま戦ってたし、だから戦いにくいと思ってた」

「僕もムサシとウィンフちゃんがいつ気づくのかな~って思ってみてたよ~あはは」

「気づいてたんなら言ってくださいよー!!?」

「お兄は。こういう人。」


 そしてスクロールやスキルオーブを使用し、装備を変更したりして最終確認も済ませた。


「じゃあ、最後にステータスの確認と戦術の確認をしよっか~」

「まずはステータスからだな」


名前:ムサシ

性別:男

種族;ゴブリンナイト

LV:31

TLV:81

HP:4,340

MP:1,054

SP:3,229

STR:2,716

DEX:2,499

AGI:2,306

INT:1,054

WIS:713

LUK:14

スキル一覧

格闘LV28・小剣LV28・挑発LV24・指揮LV25・騎乗LV18.剣技LV22・修羅・二刀流


剣技LV22

LV1:スラッシュ・・・攻撃に倍のダメージ補正が付く。

LV20:ハイスラッシュ・・・スラッシュの1.5倍のダメージ補正が付く。

修羅:HPの減少割合に比例してステータスが上昇する。

二刀流;剣・刀系統の武器を二つ装備した時に効果が重複する。


「オート、スキルの説明文が店と違うんだが?」

「そりゃ店で書いてある説明はプレイヤーが書くからね~大まかなものが普通だよ~完全に一致してるとことかほぼ無いから気にしないほうが良いよ~」

「ん。あまり気にしない。」

「自由というか適当というか、、、よく分からないですねムサシさん」

「双子の言う通り気にしないのが正解なんだろうよ。てかオート、修羅と二刀流のスキルにLVの表記がないんだが?」

「それはスキルの種類が違うからだよ~。スキルは今のところ大体二つ確認されてるんだよ~LV表記がありどんどん強くなる〈成長スキル〉と、LV表記の無く取得時から変化しない〈恒久スキル〉って感じでね~修羅と二刀流のスキルは後者に属してるってことだよ~」

「じゃあ、この二つはずっとこのままってことか」

「ん~それがプレイヤーの中には条件次第で成長するんじゃないかって言ってる人もいるんだよね~まあ本当かは分からないけどね~」

「私も。欲しい。ちょーだい?」

「いや、もうやれないだろ、、、、」

「まあまあ、とにかくこれで準備は大体整ったけど~。リンウィにはこの簡易落とし穴設置の道具を使って適度にオークジェネラルの動きを止めてもらいたいんだ~できるかい?」

「ん。お兄の指示に従う。」

「うんうん。で、ムサシは適度にこの展開される網をオークジェネラルに向かって投げながら戦ってね~」

「わかった、じゃあ一つ最初の作戦を考えたんだがいいか?」

「どんな作戦だい?」

「まず最初に俺とオートが突っ込むんだが、俺が網を投的できる距離まで慎重に近づいてオークジェネラルに網を投げて動きを鈍らせる。そして網に拘束されたオークジェネラルの正面にオートが突っ込んで俺が巨大な包丁を持っている右手を集中して攻撃する。で、その間にリンウィにオークジェネラルとウィンフの対角線の中間あたりに落とし穴を設置してもらって、網の拘束が緩くなってきたら一気に落とし穴の後方に下がって落とし穴に奴を嵌めるってのはどうだ?」

「それいいね~よし!作戦決定~そのあとは臨機応変にね~」

「了解。燃えてきた。」

「あの~?私は何をすればいいんでしょうか~?」

「ウィンフちゃんは近づかずにみんなを回復したり敵に魔法を撃って時々邪魔したりしてくれればいいよ~でも、MPが無くならないように気を付けてね~」

「はい!!ちょっと怖いですけど、、、頑張ります!」

「じゃあ、そろそろいくか」


 そうして俺たちは慎重にオークジェネラルに近づき、50m地点にウィンフ、30m地点にリンウィ、10m地点に俺とオートは忍んで近づいた。近くで見るとさらにオークジェネラルの大きさが分かる。包丁の刃渡りがすでに今の自分の身長以上であり、一撃貰うだけで致命傷になりそうである。


「そろそろじゃない~?」

「そうだな、、、、投げるぞ」


 そして俺は網をオークジェネラルに投擲した。



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