中立世界セカルダ2
「なんだよ急にあらたまってさ」
「採取と採掘のチュートリアルの事で何か知ってるかい?」
「チュートリアル?何かも何も普通のチュートリアルだったよね?」
「やっぱりか~。あれって収納袋に薬草と鉄鉱石を五個入れたら終了するだろ?」
「そうだね」
「つまりは、収納袋に入れさえしなければ採取も採掘もし放題なわけだよ~」
「ほんとうなの!?それってバグかなんか?」
「わかんないけど多分バグだとは思う。で、ミリアが知らないってことはこの情報はまだ秘匿されてるってことだ。だから、今後この情報を公開するかどうかなんだけど~。していいと思うかい~?」
「んー、公開するかどうかは運営の動き次第でいいと思うよ。運営に報告してバグとして修正されれば公開せずに、そのままスルーされれば公開してもいいと思う。とりあえずこの件は僕に任せてよ!運営に対する報告もやっとくからさ!」
「じゃあ任せたよ~。なら本題の買取に入ろうか~今回買い取ってもらいたいものを書き写すからさ~ムサシがあはは~」
「いいよー!はいどうぞ!!にひひ」
「なんで俺だ、まあしょうがないか。で?何を書けばいいんだ?」
そうしてオートに言われて紙に書いたのは以下の素材を書いた。書いてる途中ずっと双子とミリアが笑っていたがなぜだ?
薬草×398
毒草×277
猛毒草×12
魔力草×344
狂草×264
麻痺草×187
暴草×33
爆発の実×353
誘惑の実×109
激臭の実×118
仙人茸×27
精霊草×19
火薬草×11
鬼酒の実×28
聖酒の実×24
石×413
鉄鉱石×328
石炭×181
硝石×301
黒曜石×219
火打石×326
サファイア原石×62
ルビー原石×68
エメラルド原石×54
ダイヤモンド原石×12
「これぐらいかな~どう?買い取れる?」
「いや、さっきの話を聞いてたから覚悟してたけどさーこれはいくら何でもねー買取はできるけど、金額結構凄いことになるよ?一度に払うと経営が厳しくなるから四分割で払わせてほしいしさー」
「別に全然かまわないよ~四分の一でも結構な金額だろうしさ~あと、武器も作ってもらいたいって言ってたけど、使ってもらう素材がちょっとね~」
「なにさーもったいぶらずに言ってみなさいよー」
「じゃあ言うけど~。ミスリル鉱石・オリハルコン鉱石・アダマンタイト鉱石と精霊石各種かな~あはは~」
「、、、、、ふぇ?オリハルコンとアダマンタイト?」
「精霊石は雷、氷、光、闇以外は全部そろってるはずだよ~」
「はい!?じゃあ、純精石も総精石も!!?」
「そうだよ~どう?作れるかい?」
「今は無理だね。今の種族じゃミスリルまでしか扱えないよー。ただ、現実世界であと二週間あれば扱えるようになるだろうね。だから、完成までは普通に考えて1か月弱かかるよ!まったく、なんてものを持ち込んでくれたんだかねー。発売から一周間じゃ発見すらされていないのにさー!!」
「あはは~ごめんね~そこのお猿さんが張り切って採掘した結果なんだよ~」
「はえ!?私の責任ですか!??」
「そうじゃないよ、たださっきの情報は慎重に扱う必要がでてきたね。ま、いいさ!ところで、それぞれの武器の希望はあるのかい?」
「僕は腕輪が四つ欲しいね~SPとMPの回復が一つずつと、AGI上昇が一つ、全耐性が一つだね~総精石使ったらできるでしょ~?」
「私は。全耐性とMP回復があるネックレス。あと。AGI、DEX上昇の足輪一つずつ。」
「私は、いろんな魔法が使える杖とMP回復?の腕輪かネックレスが良いです!」
「俺は手甲と刀が二振りだな。手甲は軽くて頑丈なのが良い。刀は小太刀と太刀のあんまり反りがないものが良いな」
「、、、、、はー。全員容赦ない注文だなー、全部現状作れないものばかりじゃないかまったく。じゃあとりあえず買取の査定からするからそこに出してね」
言われた場所に素材を取り出し、査定が終わるのを待つ。
「、、、はあ。全部で137,704,588Gだね。今回は端数を含めた47,704,588G支払うよ。」
「は?オート、今の空耳か?」
「あはは~現実だよ~いきなりお金持ちだね~」
「小金持ち。むふー。」
「ほわー、、、」
「なにいってんの、オリハルコン鉱石やアダマンタイト鉱石1個の方がまだ高いわよ!」
「もう感覚がマヒしてくるな」
「じゃあ加工の代金はどうする~?」
「余った素材の買取をさせてもらうってことで十分だよー、どうせそこそこな量があるんだろ?」
「そだね~じゃあ、またムサシ紙に書いて~」
オートに言われるままに紙に書く。またクスクス笑っているがなぜだろうか?
火精石×85
水精石×92
風精石×82
土精石×79
木精石×62
純精石×49
総精石×39
ミスリル鉱石×33
オリハルコン鉱石×18
アダマンタイト鉱石×21
「だね~どのくらいあまりそう?」
「あきれた量だね、、、まだ分からないけど鉱石類は2割、精霊石は純精石と総精石が3割と他が6割ってとこかな?」
「結構使うんですね?」
「そりゃ杖と手甲と刀、あとはリングやネックレスの金属類に結構必要だろうからね~」
「とにかくそれで頼むよ~じゃあ、下の店の商品をいくつか貰って行っても良いかい?代金は今日受け取るやつから差し引いてもらっていいからさ~」
「そうだねーそうしてもらえるとこっちもありがたいよ!」
「じゃあ。ごー。」
ということでやってきたのは三階のスキルオーブやスクロールが並んでいる棚の前。全員思い思いに物色している。
十数分後、おれも二つのスキルを購入した。
二刀流:剣・刀系統の武器をを二本装備できるようになる。
修羅:体力が減少するたびにステータスが増加する。
三人ともそれぞれ購入している。
オートは水と風の基礎魔術に気配察知のスキルを購入し。
リンウィは火と風の基礎魔術と迷彩と気配遮断のスキルを買った。
ウィンフは隠蔽と認識阻害、気配遮断と探知のスキルを買っていた。
「じゃあ次は装備を整えに行こうか~。装備自体は三階の物じゃなくて二階の物で十分だと思うから二階に行こうか~」
「そうだな、今の状態で背伸びしたものを装備しても碌なことにはならないだろう」
というわけで二階で装備の物色をしていく。
いろいろな種類の剣や刀が置いてあるのだが、最終的に選んだのは剣と刀を二本ずつに手甲とズボンだった。
装備の説明は、次のような感じになっている。
鋼鉄の剣:鋼鉄で出来た直剣。
鋼鉄の小剣:鋼鉄で出来た小剣。
普通の太刀:数打ちの反りのある刀。
普通の小太刀:数打ちの反りのある小刀。
オーガの手甲:オーガの皮を使って作られた頑丈な手甲。
オーガの皮ズボン:オーガの皮を使って作られた頑丈なズボン。
「俺は決めたぞー。みんなは選び終わったかー?」
「僕は決まったんだけどあとの二人がまだね~二人はまだだよ~」
「じゃあ待つか。その間にオートが選んだ奴見してもらおうか。」
「じゃあ、僕もムサシが選んだの見せてもらお~」
魔力の腕輪×2:MP最大量を500増やす効果がある。
早さの腕輪×2:戦闘時のAGIを1割増加させる効果がある。
「なるほどな、氷結四技のスキルを思う存分使いたいわけか」
「そうだよ~、ムサシはなんで剣と刀両方なの~?」
「せっかく剣技のスキルがあるんだ、LV100まで上げて全部の技を解放させてから刀の方に移りたいだろ?」
「あはは~さすが武術バカだね~でも、それで大正解だよ~」
「バカとは何だ、、で?何が大正解なんだ?」
「実はね~。剣技をLV100まで上げると派生スキルとして〈剣の心得〉と〈刀術〉のスキルが習得できるんだよ~」
「そうなのか!だったら早くLVを上げないとな。だが、剣の心得とはどんなスキルだ?」
「それは習得してからのお楽しみだよ~あはは~」
「そうか、だったらそれまで待つとしよう。というか、あいつら遅いな、、、」
二人が選び終わったのはそれから2時間後だった。




