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Only Monster ~モンスター成長型ゲーム~  作者: 志黒 白郎
第一章 始動
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初めての冒険4

会話が多めです。


 進化し探索を再開してすぐ、疑問に思っていたことをこの際すべて解消してしまおうとオートに話しかける。


「オート、そういえばLVのしたのTLVってなんだ?」

「あーそれはトータルレベルの略でそれまでのレベル合計だよ~今は気にしなくていいけど後々関係してくる装備とかスキルがあるんだよね~」

「そうなのか。もう一つ質問だが、攻撃する場所でダメージは変わるよな?だったら、防具を装備しているときにその防具に攻撃が当たったらダメージは入るのか?」

「さすがだね~、チュートリアルの時に気づいたのかい?だったら話は早いね~このゲームのダメージ量の判定は攻撃者のSTR、武器で攻撃した場合は武器のATKつまり攻撃力、そして各種の補正を合わせた合計よって決まるのが基本なんだけど、その合計値がそのままダメージになるのは弱点に攻撃した時だけなんだよね~。弱点は大抵、核と呼ばれる部分なんだけどその核から離れるほどダメージ量が減少する仕組みなんだ。で、核の数にはその生物としての格が関係していて、今の僕たち最下級が一つ、下級が二つ、中級が四つ、上級が八つって感じで倍々になってるんだね~でも、その分上位の生物は体力が多いし、弱点以外にはダメージが入らないなんて奴もいるし~そうじゃなくても核に攻撃を届かせるのが難しい奴も沢山いるしね~。で、これはあくまで噂なんだけど、このゲームの世界には神級とよばれる神と同等の格をもつ魔物もいるんだけど、その神級モンスターにプレイヤーが到達することが可能らしいんだよ~どう?目指さない?」

「そりゃやるからには頂点を目指したいな」

「ん。最強になる。」

「一番になりましょうー!」

「じゃあ決まりだね~四人でそれぞれの頂点になろう~僕は四足獣モンスターの頂点に~」

「私は。空の頂点。」

「私は魔法の頂点ですねー!」

「じゃあ、俺は戦闘で頂点をめざそう」

「だったらパーティ名を設定しようか~今はまだ名無しだしね~」

「じゃあ、てっぺんを目指す会なんてのはどうだ?」

「あはは~却下だね~」

「センス皆無。」

「それはちょっとまんま過ぎじゃないですか?あはは、、」

「な!?そこまで否定するとは、、、無念、、」

「なら、センスがない人はほっといて。三人で決めようか~僕は、四人なんだからフォーなんちゃら外と思うな~あはは~」

「私は。四聖天が良いと思う。」

「いやいやリンウィちゃん「リンでいい。長いでしょ?」、、じゃあリンちゃん、私たちモンスターだから聖は似合わないと思うけど、、」

「は。それもそうか。」

「僕は四つの頂点だから四角形になるでしょ~で、ちょっとカッコよくひし形って考えて、フォースダイヤモンドなんてどうだろう~?」

「おー。中二だね。お兄。」

「うわ~、もうたちなおれない。」

「フーは何がい?」

「、、、、、?え!?フーって私のこと?リンちゃん!」

「そだよ。フー。」

「そ、そう。かわいいよーリンちゃんーありがとーー(小声)私もまんまになるんだけど。個人だけで頂点じゃなくてパーティとしても他の色んなことで頂点になるって意味でヴァーテックスってのはどうかな?頂点を英語で言っただけだけど、、」

「おーいいんじゃないか?」

「僕も賛成だね~シンプルだけどちゃんと意味が込められてるしね~」

「フー凄い。なでなで。」

「ふふ、リンちゃんそれ頭ぽふぽふしてるみたいになってるよ。でもありがと、、」

「オート、どうやってパーティ名を変更するんだ?」

「リーダーのメニューからだよ~メニューオープンって言ってみて?」

「メニューオープン!、、、っとこれか、パーティの項目からだな。〈パーティ名の変更〉、これか、、、、入力終わったぞ」

「これで僕たちはヴァーテックスだ~、頑張っていこ~」

「じゃあ、今度こそ狩りに行くぞ!」


 オートの説明からその場で立ち止まっていた俺たちは歩き出した。とりあえずさっきブルースライムの大群が発生していた場所を確認してみることにした。さっきの丘の頂上について、ブルースライムがいた、今居る丘から目視で50mぐらいの場所を確認すると、やっぱりブルースライムが大発生していた。が、規模はさっきの四分の一程度、これなら地道な戦闘だけで十分殲滅可能だろう。だが、安全には安全を重ねてウィンフにはここから投石をしてもらい、リンウィは状況に応じて動いてもらって俺とオートだけで突っ込んだほうが良いだろう。三人に俺の考えを説明する。


「僕はそれでいいと思うよ~安全第一だし、でも、ウィンフちゃんには回復魔法も使ってもらいたいから魔法の届く距離には居てもらいたいね~。ブルースライムまで30mくらいの場所に居てもらおうか~」

「回復魔法の範囲は30mなんですか?」

「ちがうよ~回復魔法は一律50mだけど、僕は奥の方で暴れるから全体を魔法の範囲に含めるために30mまで近づいてもらうんだよ~。ちなみに一つ上位の再生魔法は100m一つ下位の治癒魔法は10mが魔法の範囲だね~」

「そうなんですか~わかりました!がんばりますよー!!」

「私は。アローの魔法を撃っとく。」

「ならそれで行くか。行くぞオート!!」

「了解~僕の背中に乗っていいよ~」


 そうして俺はオートの背中に乗ってブルースライムに向かっていった。ブルースライムまであと数mというところで、オートが突進のスキルを使用したようで体が淡く光っている。そしてそのままブルースライムの群れに突っ込んでいくと、オートに弾き飛ばされたブルースライムがCHの文字が現れてから光の粒子となって霧散していく。


「一撃かオート!俺も負けてられないな!!」


 俺もオートの背中から小剣でスライムを斬りつけ、蹴飛ばし、殴りつける。小剣の方はブルースライムの体力を半分ほど削るが、それ以外は三割にとどまっている。やっぱり、装備は早めにそろえたほうが良さそうだと改めて思う。

 そしてスライムの群れの中心に差し掛かろうというところで挑発のスキルを使った。LVも上がって範囲が広くなったのでブルースライムの群れ全体をカバーできただろう。オートはそのまま突進を続けスライムの群れを横断して反対側に飛び出た。後ろを振り返ってみると、オートが進んだ場所にはスライムは存在せず、ブルースライムの群れが左右に分断されていた。おそらく今ので二割ほどは倒せただろう。ダメージを受けているのは三割程か。結構すぐ倒せそうだな。


「じゃあ、あと何回か突っ込むからしっかり掴まっててね~」

「わかった!俺も上から斬りつけていく!」


 そうしてオートが方向転換して再度ブルースライムに突進して行く。ブルースライムは挑発の効果なのか全部こちらに向かってきたいた。中心の方に集まりながら向かってきているので群れが三角の形のような形になっている。また真ん中を通過する予定なのでちょうどいいだろう。リンウィとウィンフも位置について攻撃を開始している。リンウィはこちらから見て右側に、ウィンフは左側に攻撃しているようだ。

 再度オートが突進するとさっきのようにブルースライムが弾き飛ばされていくがCHの文字もなく、粒子となって霧散する数も少ない。なので俺はオートに弾き飛ばされて残り二割程まで体力がなくなったブルースライムを攻撃して討伐していった。

 五分後、最後のブルースライムを光の矢が貫いた。レベルアップなどの通知が視界に映っていくが無視する。周りを見渡すと大量のスライムの核があり、拾うのが少し面倒に思える。しかし、オート曰くスライムの核は汎用性が高く便利なので沢山あるほうが良いそうだ。そしてさらに五分後、スライムの核を回収し終えた俺たちは先ほどの丘に登って休憩していた。


「いやー、また沢山レベルアップしたね~僕はLV24まで上がったよ~たしか次に進化するのはLV30のときだね~」

「私は20。」

「私も20ですー!」

「俺は、、22だな、上がりすぎじゃないか?」

「そうでもないよ~?だってさっき進化する前の経験値かなり無駄になってた筈だからね~。初期モンスター系の最下級モンスターは必要経験値も少なくて、すぐレベルアップするからね~たぶん進化2回分くらいは経験値が無駄になってたよ~あはは」

「そう。だからこそ。さーちあんどですとろーい。」

「リンちゃん、また物騒な、、」

「ところでオート、またスライムは大量発生すると思うか?」

「ん~それはないかな~?僕たちが進化していた時間が6時間でそれで最初の四分の一しか発生していないんだから、リンちゃんの言う通りにしたほうが効率的かな?」

「さーちあんどですとろーい。ヤルデス。」

「おちつけ。じゃあ、そうするか。でもその前にちゃんとステータスの確認をしておこう。」


ステータス

名前:ムサシ

性別:男

種族:ゴブリンリーダー

LV:22

TLV:42

HP:1,602

MP:264

SP:986

STR:818

DEX:846

AGI:682

INT:308

WIS:242

LUK:14

スキル一覧

格闘LV5・小剣LV5・挑発LV3・指揮LV2・騎乗LV3(NEW)


騎乗:仲間に乗って行う戦闘で与えるダメージに5%✖LVの補正が付く。また、乗っている仲間のAGIに5%✖LVの補正が付く。


「改めて凄い上昇率だな、、ん?スキルが増えてる?おいオート、騎乗っていうスキルが増えているぞ」

「お~取れたようだね~僕に乗って戦闘したから取れたんだよ~。いや~プレイヤーに乗っても取れるのか半信半疑だったけど取れるんだね~ネットに情報アップしとかないと~あはは」

「まあ、スキルが増えるの嬉しいからいいんだがな」




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