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|魔王(バカ)と|勇者(アホ)の後日譚  作者: かごほたる
3/6

真っ暗な世界で(魔王サイド)!?

すいません投稿遅れてしまいました。次からは遅らせないように努力していきますのでどうかよろしくお願いします。

魔王と勇者は空間のヒビに吸い込まれ真っ暗な世界を真っ逆さまに落ちていた。その世界は真っ暗なのだが何も見えてないという訳では無い。夜の部屋の電気を消したあとなんかを思い浮かべるといいだろう。その電気を消した部屋は自分の手を見ようと思っても見える訳では無い。そのような部屋の状態とは魔王たちのいる世界は違う。真っ暗なのだが真っ暗ではないということだ。部屋の家具がすべて黒で壁も床も外も黒い色で出来ている部屋というのが1番近いのだろうか。そのような訳のわからない世界に魔王達は迷いこんでしまったのだ。

魔王と勇者は一緒に落ちている訳では無い。入り込んだ時間の差なのか、別々に1人で落ちていた。



ーーーー魔王サイドーーーー


「あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


魔王は落ちていた。下を見ても終わりがあるようには見えず、どうすればいいかわからないままとりあえず減速するために魔法を発動しようと手を前にかざした。しかし、魔法を発動しようとした手に硬い感触がしたかと思うと魔王はドガッ!と音を立てて地面に激突した。


「痛ってーー!!」


全身を地面にぶつけ普通は規制されるようなグロテスクな光景になるはずなのだが魔王の体に怪我などは見当たらなかった。魔王は咄嗟に魔力を全身に行き渡らせ強化をしていたのだった。その強化の速さはさすが魔王といったところだ。多分普通の人ならば死んでいただろう。

魔王は自分の体が動くことを確かめると上を見上げ自分が落ちてきたと思われる穴を探そうとした。しかし、穴などは見当たらずに真っ暗な世界が広がっているだけだった。周りも同じく見渡したが真っ暗な世界が広がっているだけだった。そこにい続けるのも意味がないと魔王は思ったのか腰をあげ進み始めようとした。そして魔王は真っ暗な世界での最初の1歩を踏み出せなかった。


「へぶっ!」


魔王は、奇声を上げて壁らしきものにぶつかり鼻を押さえながらうずくまり悶えながら地面を左右にゴロゴロと転がった。


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」


数分たち痛みが引いたのかスクっと立ち上がり目の前の壁かあるであろう場所を睨みつけた。すると魔王は壁に怒ったのか右手を拳にしぶん殴った。


「痛ぇよ!!こんちきしょう!!」ゴキっ


変な音がしたかと思うと魔王の右手は砕け散った。



「おおぅ〜〜〜〜〜〜〜」


またまたうずくまり痛みが引くのに数分を要した。魔王は痛みが少し引いたがまだ痛む右手を押さえながら涙目で目の前の壁を見た。といっても真っ暗な世界では目の前に壁があることは目ではわからず手で確かめるしかなかった。魔王は手で壁があることを確認し、そっちの方向に進むのは諦め右の方向を進むことにした。魔王はこの世界がどのようなところなのかを確認するべきだった。


「はぶっ!!」


魔王が右に進むと決めて数歩歩いたところでまた壁にぶつかった。今度はさっきほど当たりが悪くなかったのか少し痛みに耐えるだけですぐに痛みは収まった。


「痛ってぇよ!!なんで壁があるんだよ!くそ、前もダメ右もダメとくると次は左しかないが……。どうせまた壁があるんだろ。」


魔王はここでようやく失敗から学んだのか先ほどの左側を注意深く確認し始めた。すると魔王の考えが当たり数歩進んだところで手に壁の感触が広がった。


「やっぱな!てか、そうなると進むところがあと1つの方向しかねぇじゃねぇか。」


そのとおりであった。魔王が落ちてきた場所の前はダメ右もダメ左もダメとなりあとは後ろの方向しかなかった。


「流石に後ろには壁なんてないだろ。」


魔王は後ろには壁がないとたかをくくり恐る恐る踏み出した。そして数歩慎重に進んだが壁がある様子はなかった。魔王はそのことが嬉しかったのか走り出そうと足を動かした。そして走り出した2歩目にそれは起きた。


「はべふっ!!!!」


これまでで1番の奇声を上げてまた壁にぶつかったのだ。魔王は後ろに倒れ三十分ほど目を開かなかった。

ー30分後ー

魔王は目を開け手立ち上がり鼻を押さえながら無言でさっきぶつかった壁を見ていた。その目には怒りやら悔しさやらの感情が入り混じっていた。魔王はしばらく壁を見ていたのだが時間の無駄だと思いこれからどうするかを考えようとした。そこで魔王は、驚愕の事実に気がついた。


「まて……。前に壁、右に壁、左に壁、後ろにも壁……………ということは?閉じ込められている!?」



そして数秒考えこみ心の底からの声が真っ暗な世界に響き渡った。


「やばいんじゃないか!?俺!!?」


魔王はこの真っ暗な世界から抜け出すべくまずこの穴から這い出すのから始めるのだった。



魔王は時間をかけ赤い帽子のじいさんばりの壁キックで穴を抜け出したというのは余談である。





勇者サイドも書くつもりでしたが諸事情(作者の想像力の不足)で次に持ち越させていただきました。

次は勇者のターンです。

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