勇者の伝説(裏話)!?
勇者と魔王のキャラがごっちゃになってしまいそうです。口調をキャラ事に変えるがとても難しいです。そのことでアドバイスお願いしたいです。
修正しました。最後のところを少し変えてます。五月1日
勇者の伝説には語り継がれていない話があった。
勇者と魔王がどうなったかについてだ。このことは勇者の仲間も誰も知らず魔王の仲間も誰も知らないことである。
ーーーー魔王城「玉座の間」ーーーー
さっきまで静かだった部屋に剣戟の音が鳴り響いていた。キィンと音を鳴らしながら2人の男が剣を交えていた。その2人こそが魔王と勇者だった。魔王は真っ黒な影でできたような剣を持ち、勇者は真っ白な光でできたような剣を持っていた。どちらも魔法で、剣を作っていた。
白い光の筋が魔王に迫っていくとそのいくさきに黒い闇が飛び出す。二つの影と光が交差する時キィンと剣が交わされた音が鳴り響く。そんなことを何度か繰り返すと、ふと勇者が距離をとった。勇者は光の剣を消失させこれまで剣の音しか鳴り響いていなかった部屋に人の声が響いた。
「聞きたいこと…」
勇者が言葉を言い終える前に魔王は距離を一瞬で詰め闇の剣で斬りかかった。ギィンと音が鳴り2人は鍔迫り合いと言われる状態となった。
「話をきけっ!」
勇者は言葉を話し終えるのと同時に鍔迫り合いの状態から抜け出すべく魔王を蹴り飛ばした。魔王は玉座に突っ込みドゴォンと音を立てて玉座は崩れた。砂埃がたったがすぐに魔王の一閃で消え去った。勇者は魔王がくると思い構えをとったが意外なことに魔王は闇の剣を消失させた。
「何が聞きたい。」
勇者は驚いたような顔になりながらも光の剣を消失させ魔王の質問に答えた。
「どうかしたのか?急に話す気になりやがって」
「どうでもいいだろうが。なにもねぇならいいぞもう」
「そんな怒んなって。俺が聞きたいのはなぜ急に世界を他の種族を攻撃し始めたのかってことだ。」
「そんなことが聞きてぇのかてめぇもわかってるはずだぞ。じゃなきゃあこんなとこいねぇだろうが」
「あぁ。世界を支配するだとか、壊すだとかだろ」
「わかってんじゃねぇか。そんなこといちいちきくな。」
「それが本当ならな」
「どういうことだ」
魔王は勇者を睨み、睨まれた勇者は肩をすくめて飄々とした態度でしゃべり始めた。
「別にどういうこともこういうこともないさ。俺がただそう思っただけだ。理由を聞きたいか?」
「……」
「じゃあ肯定とみなすぞ。理由は別段あるわけじゃない。ただ、魔族ほどの力があれば世界の支配なんてすぐにできる。それに壊すなんてもっと簡単だ。お前が出れば速攻で支配だろうが破壊だろうがなんだろうができたはずだ。」
「……」
「なのにしなかった。魔族はその力を最大に振るうわけでもなくお前が出てくるわけでもなかった。つまりだな魔王、お前は全く本気で世界を支配や破壊をする気はなかったってことになる。どうだ?俺名探偵じゃね?」
ドヤ顔を決めて見てきた勇者に魔王は一瞥をくれて、
頭をかきむしりながらバツが悪そうに顔をしかめながら勇者の問に答え始めた。
「まず最初に勇者そのドヤ顔はやめろマジで気持ちわりぃ。そして次に、その考えは間違っている。だからお前は全然名探偵じゃない。」
「気持ち悪いとかいうな。それに俺の推理が正しくないってんなら答えを言えよ答えを。」
「まずなんで俺がこんな世界を支配したり破壊する必要がある?」
「えっーとだな。それはなんというか、魔王だから?」
すると魔王の右腕に闇が纏われたかと思うとその右腕を勇者に向けて振りかざした。すると勇者に向かって闇がやりの形を取り貫こうと飛んでいった。勇者は咄嗟に光の剣を創り出しその闇の槍を弾いた。
「危なっ!急に何するんだよ。」
「つまり、別に俺がこんな世界を支配したり破壊する理由はないってことだ。これがどういうことかわかるか自称名探偵」
「流すなよっ!無視すんなっ!何がつまりだアホ魔王」
するとビュンと音が鳴り勇者に向けてさっき放たれた闇の槍が数百本と放たれた。勇者は少し顔を青ざめながらそれでも少しも危なげななく光の剣ですべて撃ち落としていた。この闇の槍の影響で玉座の間はすべて吹っ飛び空が見える屋上と成り果てた。
「てめぇなんで俺の部屋壊してんだよ!」
「俺じゃないだろ今のは!それにマジで死ぬからなそれは!」
「話を続ける「急に冷静になるな!そして俺の話を聞けっ!」」
「かぶせてくんな鬱陶しい。つまり全部をまとめると俺はこんな世界を支配したいわけでもないし破壊したいわけでもない。しかし、俺の部下がこんな世の中に便乗して世界を支配しようとして世界や他の種族を襲ったって訳だ。その時俺は病気の設定だったみたいでな面会謝絶だったらしい。」
「ちょっとまて。話をはしょりすぎだ。部下の話なんていつ出てきた?病気ってなんだ?しかも設定?なぜお前はそれを止めなかった?」
「質問が多すぎる。最後のだけでいいな。俺は馬鹿だからなー以上」
すると勇者はさっきのお返しとばかり光でできた数百本の槍を魔王に向けて発射した。魔王は闇の剣ではなく闇の魔法ですべて吹き飛ばした。
「なにすんだよ!」
「お前が悪いだろ!なんなんだよ馬鹿だからって!」
「わかるだろ名探偵なら」
「あーよしわかったぞわかった。俺を舐めるなよ魔王」
勇者はつまりだなと前置きを置いてしゃべり始めた。
「魔王お前は全く世界を支配するだの破壊するだのには興味がなかった。「あぁ」そして戦いにも参加はしなかった「まぁな」そこで部下の奴らはそんな魔王に苛立ってきた「なんでだ?」戦いもせず野心もない魔王なんかに誰がついていくのだろうか?やそしてこれから魔族はどうなるのだろうか?とかだな「なるほどな」そして部下達はこう考えた別に魔王がしなくても俺達だけですればいいじゃないかとまぁこんな感じだろ「それで?」魔王は邪魔になるけど魔王は倒せないさてどうしよう?って考えるだろ普通は「そうか?」そうなんだよ。でだ、家族を人質にとろうにも家族はいない。「じゃあどうしようもなくないか?」そこで病気設定が出てくるんだろうが。「あーなるほどな?」わかってないだろお前。魔王は寝ていることが多いだろ。だから病気ってことにすれば魔王が表に出てこなくなっても不思議ではなくなるし、魔王が指示を出さなくて自分たちが指示を出しても全く疑われたりしなくなるだろ。そして順調に世界の支配か破壊は進んでいったがお前が気づき俺が現れたおかげでその計画は終わり俺らが今戦っているって状況なんじゃないのか?。」
勇者が推測して話したことはほとんどあっていた。
最初の方は魔王の部下の思惑通りに進んでいたのだが勇者が出てきて魔族の数が急速に減っていったことと、魔王が目覚めて部下のやっていたことがバレてしまったことによりほぼほぼ部下のやろうとしていたことはご破産になってしまったのだ。魔王は気づいた後でも放って置いたのだが勇者がそのことを知るはずもないのでその部下たちがバレずにことを進めていた事に少し関心したりしているがただ魔王が悪いだけなのである。そしてその部下はというと勇者の仲間たちの手で倒されているのだがこの2人はそんなことを気にしたりはしないだろう。
2人の話が一段落ついてこれから戦いを続けるかどうするかという微妙な空気が流れ始めたところでヒビが入るような音が鳴った。ピキッ
「おい、魔王今なんかならなかったか?」
「は?なんにもなってないだろ。ついに耳がおかしくなったのか?」
「絶対になった!あと一言余計だバカ魔王!!」
「誰が「ビキビキッ」馬鹿だ!?」
「ほらな!!なっただろうが」
勇者と魔王たちがいるところから少し離れたところからその音は聞こえてきた。その音はだんだんと大きくなっていき2人はそれがなんなのかを確認するためにその音のする方へ歩いていった。
「なんだこれ」
魔王が言ったようにそこにはわけのわからない現象が起きていた。ガラスにヒビが入っていうのが1番近いのだろうか。空間にヒビが入っていたのだ。しかもそのヒビはだんだんと大きくなっていっていた。
「これはなんなんだ魔王?」
「知るか。こんなの初めて見るぞ」
「はぁ?お前のとこなんだからしっかりと管理ぐらいしろよ。」
「空間なんて管理できるわけねぇだろうか!」
「まぁそれもそうだな。で、どうする?」
「どうするって?」
「放って置くかなにかしてみるか」
「なんかしてみるか」
魔王はそう言うと闇魔法を発動させヒビに向かって攻撃した。すると空間はガラスの窓にボールが当たったみたいに余計に崩れ落ちた。勇者は魔王の胸ぐらをつかんで魔王をゆすった。
「お前何してんだよ!余計に壊れただろうが!!」
「お前がなにかしてみろって言ったんだろうが!」
「攻撃しろなんて一言も言ってないわ!ボケッ!!」
バキッバキバキッビキビキッなんていう音を立てて空間が本格的に崩れ始めた。
「ほらみろ!お前のせいで大変なことになったじゃないか!」
「うるせーよ!別に被害がないからいいだろうが!」
魔王がそんなことを言った直後に魔王たちの背中に風が当たった。2人は振り返って見てみたが何もなく不思議がっていたのだが裂け目から音が聞こえてきてその風の意味をすぐに知ることとなった。その裂け目に向けて風がどんどん入っていき石なども入っていった。つまり、その裂け目が掃除機みたいにすべてのものを吸い込み始めたのだ、しかもとてつもない吸引力で。魔王と勇者はそのことに気がついて2人して慌て始めた。
「はいきたー。被害きたー。魔王のせいで被害きたー。」
「子供かっ!そんなこと言ってる暇があるならどうにか止める方法考えろこのままじゃ俺の部屋がぐちゃぐちゃになる」
魔王の心配していることは屋根がぶっ壊れている時点でもう遅いし少々的外れな気がするのだがそのことではなくても本当にピンチに2人はなっていた。2人はその裂け目から離れるように走り出したが全然進むことができずにその場で走るような状態になってしまった。その状態で勇者はなにかに気づいたのか魔王に嬉しそうな顔で話し始めた。
「あれだ!魔王あの中見てみろ」
勇者は裂け目を指さして魔王にそれを見るように促した。
「あれがどうかしたのか?」
「あの中は脆そうだろ?だからあの中に魔王が入ってぶち壊せばいいんだよ。」
勇者の気づいたところはいいところなのかもしれないが作戦がなんというか残念だった。
「ふざけんな!なんで俺なんだよ!てめぇがいけよ!」
「はぁ?お前の城だろうがお前が行くのが筋ってもんだろうが!」
「お、おぅ。まぁ確かにそうか?」
魔王は馬鹿か?そんなみえみえな嘘に騙されていた。
ちなみにその時の勇者の心の中はこうだ。
(魔王にいかせてぶち壊させたら俺は力を使わなくて済むしリスクもない。ノーリスクハイリターンだな。そんなことより魔王馬鹿すぎだろ。)相当黒い勇者だった。
「よしっ。じゃあ行くか」
勇者がそんなことを考えていると魔王は行く準備ができたのか裂け目に正面を向けていた。そして魔王は踏み込んで勇者に回し蹴りを叩き込んだ。勇者は意表をつかれ反応したが間に合わず魔王の回し蹴りをガードもなしにくらった。魔王は勇者を裂け目がある方向に飛ばしていた。するとどうなるのかは誰にでもわかるだろう。勇者は抵抗することもできずに裂け目に吸い込まれていった。その時にこんな声が聞こえた。
「今のバカ魔王がー!!覚えてろよクソォーーー!
アァーーーーーーーーーーーー」
魔王はそれに対して満足そうな顔で笑っていた。そこら辺はさすが魔王と言ったところだろか。しかし魔王は回し蹴りをし勇者をぶっ飛ばした。これがとういう結果に結びつくのか頭のいい人ならわかるかもしれない。そう、魔王は回し蹴りをした後に裂け目の吸引力に影響を受けバランスを崩したのだ。バランスを崩したらもう何もできることは無かった。魔王も勇者のあとを追うように吸い込まれていったのだ。勇者もだが魔王も大概の馬鹿である。
「アァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
魔王が最後に放った言葉だ。2人が飲み込まれたあとは満足したかのようにその裂け目た時間が巻き戻されるように治っていった。そして綺麗に治った瞬間に魔王の玉座の部屋の扉が勢いよく開かれた。
「勇者無事かっ!」
勇者の仲間の1人妖精族だった。しかしその部屋には勇者はおろか魔王の姿すらなかった。それはそうだろろう2人は今しがた変な裂け目に吸い込まれていったのだから。勇者の仲間の妖精族は辺りをくまなく探していたのだがそれでも勇者を見つけることはできずに泣く泣く国へ帰っていった。それからは勇者は伝説として語り継がれていき、100年の歳月が流れていった。
これが勇者の伝説の最後の対決の裏話である。