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無力な君へ  作者: ∮柊 琴音∮
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プロローグ


「私達は双子。」


太陽のように暖かく微笑む姉の天宮カナハ。

姉の陰に隠れてこちらを見る妹の天宮カナデ。

わたあめのようにふわふわしている長い水色の髪。

影をも出来る長い睫毛のある空色の瞳。

日本人離れした傷一つない玉のような白い肌。

小鳥のような綺麗な声。

長い手足。

複雑だが人形のような服を着ている瓜二つの彼女たちは、ヒヨコみたいにトコトコと可愛らしい歩き方で私に歩み寄り









空っぽの私に希望という名の輝かしい光をくれた

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