さみしさ
なみだ ひとつぶ
そこなしの ふかい ふかい
いどのなかを おちていく……
ゆるい かぜ
なみだは ゆがんで
じぶんをせめた
ひとすじの ひざし
なみだのみた
ひかりのそら
だれか よんでいる
ひびく ひびく
ききたくて もうきけないこえ
みなもはゆらめいて
あかるくて
みどりのこけ くろいいし
けけけ……
かじかがないている
うみの
はじまりのいってきは
なみだだっただろう
だれもいないさみしさの
しんくうのしずけさの
えいえんのいっぽうつうこうの
はてに
ながしたいってきの
なみだ ひとつぶ
あおく あおく すみわたる
そらへと のぼる
……かるい かるい はなたれていく
お読み頂いてありがとうございます。