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一月三十一日

泊まっていたビジネスホテルで殺人事件。 上司と共に現場の部屋へ向かうと

「ミリオーンスロット!」とシャウトし続けるテレビ番組を尻目に遺体が大の字。

それを見て上司が突然「昨日行ったパチンコ屋でCR自由民権運動を連チャンで打ち、

板垣死すともモードに入り確変中だというのに単発で帰りやがったあの野郎だ!」と発言。

これがまさかのビンゴだったが、とっくにこのホテルにはいないと警察に言われる。

すると上司は「このホテル内で違う犯人を捜せ、業務命令」と一言。 さすがに納得いかず

「しかし、証拠が無いです」と立てついたら、虫の居所が悪かったのか「じゃあ作れ!」とどやされる。

そんな無茶苦茶なとも思ったが、一理あるといえばあるなとも思ったので

早速、北王路魯山人を召還。 居眠り中だったがスマートフォンでパンクロックを流したら一発。

カラオケボックスで事の顛末を語るが、「そんなことより踊らない?」とまさかのシャルウィーダンス。

今日はそんな気分じゃないと一喝、「そのウデを見込んで頼みがある。 証拠を作ってくれ」とビシッ。

するとお茶の子さいさいと言わんばかりに、白衣の内側から油を引いたフライパンを取り出し

塩、醤油、マヨネーズ、バジル、チャービル、ザリガニ、甜麺醤テンメンジャン、ブルーチーズ、スギ花粉、

岩茸、イカ墨、でんぷん、ガラムマサラ、湯葉を次々投入。 こういうのは手際が肝心。

仕上げはマスタードとケチャップの入ったディスペンパックで済ましあらかた完成した直後

テレビのニュースが真犯人の自首を報道。 今までの努力は…。

だが出来上がったものを上司に見せたら機嫌を直し2階級特進。 世の中何が功を奏すか分からないネ。

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