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一月四十三日
ピラミッドの前でぐるぐるバット。 考えるよりも行動で示す方なのでこの手段をとったが、趣旨は大して伝わらず、地道にその辺で穴を掘る。 その中から紀元前に作成されたと思しきポケットティッシュが出てきたのだから怪我の功名とは昔の人はよく言ったものだ。 という文章をアカウント名・鹿無寺がリツイートしたものだからさあ大変。 一番の親友が網膜剥離、母親が酔払い運転常習犯になり、更に実の母親がヘアカタログのサンプルから消える、というありふれた不幸が次々発生。 すぐさま「全部、秘書がやりました」という呟きを拡散してもらって事態を収束。 しかし尋常じゃない被害が出たことは自分の胸を痛く締め付け、いっそのこと記憶喪失しようとUFOを捜し当て、乗っていたクラゲモドキにボディーランゲージで交渉するも、2ヶ月待ちであると発覚したので、火をつけるぞと脅す。 しかし向こうの対策がバッチリだったためにそのままブラックホールへと向かうが、吸引力の無いタイプのヤツだったから恐怖は無くなる。 でも一番の恐怖はそのクラゲモドキが幽霊だったことだ。