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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
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エターナル・ギャラクシー ~いいね地獄からの脱却~

作者: 岡岸正樹
掲載日:2026/01/16

タイトルはギャグなので

察してください

エターナルギャラクシー外縁、重力が安定しすぎて誰も重要視しない宙域に、宇宙レストラン《ループ&スプーン》はある。


理由は単純だ。

この銀河、客が不死身か概念かバグしかいないので、潰れない。


カイはそこで働いていた。

整備士だったはずだが、なぜか今はホール担当。本人も理由を覚えていない。覚えていないこと自体が、この銀河では正常だ。


「ご注文お決まりですかー」


声をかけた瞬間、やばい卓だと確信した。


ルナは椅子に斜めに座り、メニューを逆さに見ている。


「ねえ、これ写真詐欺じゃない?」


「それ、実物が概念だから」


「最悪」


ミラは姿勢正しく座り、全項目を三秒で読み終えていた。


「この店の最適注文を提示してください」


「無理です」


「なぜですか」


「人によって最適が違うんで」


ミラは一瞬フリーズした。

客観的最適が存在しないという状況に弱い。


そしてアオイ。


「え、ドリンクバー宇宙対応?」


「一応」


「じゃ銀河ソーダで」


どんな飲み物か誰も知らないが、彼女が頼むと必ず存在する。


厨房から、ありえない色の液体が出てきた。


「テンション上がるんだけど」


アオイは満足そうだ。


問題は接客ルールだった。


この店には一つだけ絶対の決まりがある。

客の存在論に踏み込まないこと。


だがルナはそれを破る。


「ねえカイ」


肘をついて、にやっと笑う。


「もしこの店が銀河の記憶に残らなかったら、どう思う?」


カイはトレイを置きながら答える。


「楽でいいな」


ルナは一瞬、言葉を失った。

この男、永遠を客席で雑に処理する。


ミラが割り込む。


「この店は銀河的に無意味です。存在理由が曖昧です」


店長(正体不明の多腕生命体)が即答する。


「うちは腹減ったやつに飯出すだけです」


評価関数、死亡。


アオイはポテト(どの文明にも存在する謎食品)をつまみながら言う。


「ここ、落ち着くね」


それが決定打だった。


エターナルギャラクシーは、

文明,破滅,永遠,最適化,ノリ

すべてを内包してきたが、


「普通に飯を食う場所」

だけは、想定していなかった。


ルナは気づく。

ここでは物語を壊す必要がない。


ミラは気づく。

ここでは正しい結末が不要だ。


アオイは最初から知っている。

「お腹すいたら意味とかどうでもよくなる」。


カイは伝票をまとめながら思う。

銀河の中心より、このホールのほうがよほど危険だ。


なぜならここでは、

誰も特別扱いされない。


エターナルギャラクシーの片隅で、

今日も《ループ&スプーン》は営業中だ。


宇宙は回っている。

だが今この瞬間、

とりあえずデザートが来ない。

AIにかいてもらったやつです

なんてこった。

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