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いざ!大英博物館へ!

テンション爆アゲも落ち着いて歩く中オフィーリアは

感じていた。

この服動きにくいな……

パーラメント・スクエア・ガーデンの横を通りながら思った。少し考えれば分かるものであった…

ふとパーラメント・スクエア・ガーデンを横目で見るといくつもの有名な魔法使いたちの像がある。魔法の発展に寄与した偉大な魔法使いたちだ。

オフィーリアはパーラメント・スクエア・ガーデンの近くを通るとワクワクする。偉大な魔法使いたちの偉業を思い浮かべると自分もそうなりたいと思う。


大魔法使いエイブラハム。アメリカの初代大統領であり、時の魔法を操る無限の魔法使い。ヴァンパイアを倒したヴァンパイアハンター。

信仰のマハトマ。信仰魔法で多くの人々を癒し続けた僧侶。デーモンを退ける精神と信仰の魔法使い。非暴力、不服従を貫いた。

魔道具の祖サー・ロバート。魔道具の輸出入に関する法律「魔道具法」を廃止し、魔道具の自由貿易を行えるようにした。今の魔法社会を支えた偉大な魔法使い政治家。

軍人魔人ウィンストン。魔法陸軍の軍人であり、世界大戦では、非凡な指揮で軍を勝利に導いた。

英雄の彫像を見る。いつか私も彫像になるだろうか。ぼーっと見ながら歩く。端から見れば散歩にしか見えないだろう。パーラメント・スクエア・ガーデンからは時計塔がきれいに見える。魔方陣が重なりあう美しい時計。時間を刻む秒針。何だかワクワクする。

「よし、行くか!」

オフィーリアは走り出す。横断歩道を渡り、パーラメント・ストリートを走る。

左手には政府期間があり、ロードエニグマがチクチク嫌味を言われたロンドン領主もいる。

外務省、ロンドン警視庁、内閣府、国防省、イギリス海軍本部、イギリス魔法省。

立派で荘厳な建物群を通り抜け、グレート・スコットランド・ヤードを右に見ながら進む。

トラファルガー広場を前に見て右に曲がっていく。

今の道を随分小さい時に空を飛んで通過した時に大騒ぎになって時計塔の幹部たちに叱られたのを覚えている。

トラファルガー広場とナショナルギャラリーを横に進み、脇に逸れて少し狭い道を行く。狭いと言っても車がすれ違える程度には広い。大通りから入ると小さく見える。

劇場が多く、いま旬の演目は「マジックアワー」あれ今度見よう!

セブン・ダイアルズに差し掛かるといつも不思議な国に入ったかのように錯覚する。対面の道に向かってぐるっと時計回りに歩を進める。

大通りシャフツベリー・アベニューに出て道なりに進み大英博物館が見えてくる。

グレート・ラッセル・ストリートを走って大英博物館の正面にたどり着いた。普段は観光客に博物館見学の学生で賑わっているが、今は人っ子ひとりいない。

厳戒態勢が敷かれ、魔法使いたちが警備に当たっている。皆一様に制服を着ている。魔法省の職員でエリート魔法使いたちだ。

魔法省は政治、時計塔は研究。と巣見分けられているが、今回のケースでは両機関が動く。

「そこのお嬢さん。大変申し訳ありませんが、ただいま大英博物館は休館中なんです。日を改めて来館下さい。」すごく紳士的で高級官僚だと分かる服装。魔法省の職員は柔らかく微笑んでいる。

「私は時計塔のオフィーリア・ジーニアス特別魔法使いだ。ヤハウェの神像の件で出向してきた。」シャーロットがピーコートのポケットに入れた時計塔の職員証を見せる。

魔法省の職員は今までの態度とはうって変わって険しい顔で緊張が顔に表れていた。

「すっすみません……オフィーリア殿と知らずに失礼な態度でした!」態度をより引き締めた魔法省の職。オフィーリアは優しくされて結構嬉しかったのだが残念だった。

「博物館入口で先に来ている上級魔法使いの方が居ますので詳しくはその方にお聞きください。」魔法省の職員は踵を返して走っていく。

見た目が散歩の格好の可愛らしい少女だったので油断したのだ、魔法省のブラックリスト「ピンクの悪魔」と気付かず話しかけてしまった。死ぬかと思った。

オフィーリアはそんなことを考えられているとは露知らず、大英博物館の正面入口に向かって歩を進めた。

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