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時計塔の楽しくて簡単なお仕事ですわ♡

「と言うことで、姉さん仕事です。ロードエニグマの部屋へ出向をオフィーリア特別魔法使い!」仕事モードに戻ったシャーロットが命令を下す。

時計塔は複合施設であり、オフィーリアとシャーロットは違法を取り締まる警察的組織の一員である。オフィーリアの方が位は上だか、所属が実働部隊である「五芒星の稲妻」であり、シャーロットはそれに仕事の指令を出す「光の杖」所属である。そのため、シャーロットはオフィーリアに命令を出す。

まぁまず、オフィーリアはシャーロット以外指令を聞かない。正確には聞かなくて良い。オフィーリアが必要だと思った案件のみやれば良い。そんな立場が特別魔法使いだった。

「えぇ~ノイズの任務はやだなぁ~面倒くさいのばっかなんだよなあ~」渋りお姉ちゃん。

「ねぇ…姉さん!」びきっ!な怖い妹様!

「うっ!ロードエニグマ様の召集承りました!」駆け足で逃走し時計塔の荘厳な作りの階段に着く。誰でも上れる階段ではない「ロード」に指令を受けるときにしか上れない。

オフィーリアは長い階段を上って行く。慣れた場所を歩くかのように。


時計塔幹部「ロード」は8人存在する。

強力な魔法使いであり、異次元の魔法使い。世界のトップ8である。

「ロード エニグマ」は5番目のロードであり、五感の一つである聴覚を支配する魔法使い。「音魔法の創始者」。環境支配型戦略級魔法使い。

世界中では別の名で呼ばれる。

「ロード ノイズ エニグマ」音を支配する黄金魔王


ロードエニグマの部屋は「ロード」たちの中で一番小さい。したがって入口であるドアも小さい。高さ120cmのドアは小柄なオフィーリアでも屈まなけれはば入れない。

ドアをノックせずに入る。デリカシーzeroである。

部屋の中は金管楽器がズラっと並んでいる。ゆうに200は超える楽器がきれいに整頓されている。

「遅いですわジーニアス姉。わたくしを待たせるなんて愚行をするのはあんただけですわ。」幼さの残る声音。さりとて、尊厳で美しく響き渡る声。

部屋の奥。小さなくまのイスに座る小さな女の子。腰まである金糸の如く輝く髪。細く白い手足。

そして……膨大な魔力を垂れ流しにする化け物がいた。

「わたしのせいじゃねぇ!シャーロットが長話するからだ!」責任転嫁する悪い姉。

「どうせ寝坊でもしたのでしょう…。ジーニアス妹がかわいそうですわ。あと、ノックをしなさい美少女が着替えしてたらどうするんですの!」バレバレだったか……。着替えはどうでもいいわ!

「さて、寝坊した魔法使いには任務を言い渡しますわ。Aクラス任務ヤハウェ神像の破壊ですわ。」

「ユダヤ教の神ヤハウェの像は無いだろう?偶像崇拝禁止で誰も作らない。それに、Aクラスは結構ヤバ目の任務じゃねぇ?」

「ちがうよぉ~♪オフィーリアがぁ~♪いつも頑張ってるからぁ~♪簡単なのにしたんだよぉ~♪」

「……嘘つけ!」

「本当ですわ。壊すだけの簡単なお仕事ですわ。ただ、上級魔法使いが数人死にましたわ。でもジーニアスなら余裕ですわね。」

「被害がでかくなって、こっちに回してきただけだろうがぁ!」

「大丈夫!今回は時計塔の楽しくて簡単なお仕事ですわ♡」

これは、かなり難解な任務の際ロードエニグマが言う隠語であった……。

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