前章 魔法使い
魔法使いは魔の法則を使う者を指す。
魔法は多岐に渡り、種類が豊富である。
魔法は魔力または、それに相当する力を触媒にして発動させる。
魔法は選ばれた種族にのみ使用が可能であり、人間、エルフ、精霊、天使にのみ神に許されたものである。
魔法は人智を超える。深淵を望むものは魔法が神罰で魔物へと変える。故に魔物は神に許された種族の罪人であり、討伐が必要である。
魔法原理初等原理学教科書より抜粋
ロンドン 魔法教会本部大講堂
私は時計塔の魔法使いオフィーリアだ。
魔法原理学はまったく勉強しなかった。だって、あれ嘘ばっかだし。エルフには会ったことあるけど、妖精と天使は見たことない。
魔法使いが魔物になったなんて話も聞かない。
と言うか、魔物は残留した
魔法は自由なんだ。もっと…こう…そう、楽しい物だ!
学生諸君は勉強が本分だからな。テストの点数は大切だ!赤点は災厄だ!ディザスターだ!赤点取らない程度には勉強しろよ!
うん?あっ、話し逸れたか!
わたしが言いたいのは…
魔法使いは自由だ!そして、君たち若い魔法使いたちも自由だ!
ようこそ、魔法使いの魔法の世界へ!
自由に楽しもうぜ!一緒にな!
あん!私が小さいって!前出ろこのヤロ~!
魔法使いオフィーリアは世界最高位の魔法使い
時計塔の問題児
世界の守護者
時間の破壊者
小さいピンクの悪魔
そして、不遜なる神殺し
彼女二つ名は多く、畏怖、尊敬、偉業、事実、空想、伝承によって生まれた。
ただ、ひとつだけ確かなことは、オフィーリアは自由で楽しい魔法使いである。
ちなみに、この講義は時計塔施設の一部破壊の罰としてやらされていた。学生時代は実技以外は赤点が多かった…。
そして、講義の後に時計塔幹部8人に代わるがわる怒られたのは自明の理であった…。