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石じじいの話・巨大人骨と剣
海の話です。
じゃなかった、石じじいの話です。
ネットでは、よく、巨大な人骨が発掘されたというフェイク画像がでまわります。いくつか有名なものもありますね。
それを彷彿とさせる話です。
じじいが、石探しで海岸を歩いているときに、漁村で聞いた話です。
ある海辺の村にある観音堂を建てかえるために、その土台を掘り起こしたところ、石室が出土したそうです。
それは、七尺四方で、深さも六尺ほどの空間でした。
その中には、人の頭骨が2つおさまっていました。
他の骨格はありませんでした。
その頭骨が、とても大きかったのです。
頭の周りが三尺もありました。
いっしょに、剣が二振りあり、いとつは、長さ五尺、幅三寸。
もう一振りは、長さ三尺二寸、幅二寸五分。
さらに、長さ一尺の矢の根が二十本もあったそうです。
誰の墓なのか?
そもそも、これは墓なのか。
その年代のものかもわかりませんでした。
それらの出土品は、どこかに移されたそうですが、じじいが話を聞いた当時、その所在は不明だったとのこと。




