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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・永久凍土人間

朝鮮で知り合ったロシア人から、じじいが聞いた話です。


シベリアの永久凍土からたくさんの人間の死体が発見され発掘されたことがあったそうです。

数十人の死体でした。

ほとんどが全裸でしたが、中には数人、「金属のズボン」や「薄い金属のサラファン」を着ているものがいました。

「金属のズボン」というのが何かわかりませんが、私の聞き取りノートには、こう書き残されています。

全裸だが、宝石や金銀の装飾品を身につけているものもいたそうです。

永久凍土の同じ場所からは、更新世の動物の凍結化石も発見されるので、この死体群は、この数年のものではなく、非常に古いものだろう*と考えられました。

この死体群を発見したのは、ロシア帝国政府から派遣された調査隊でした。

彼らがさらに調査すると、その埋没地点の近くの凍土に、古いテントやソリなどが埋まっていたそうです。

馬の凍結死体や、ロシア人と現地人の凍結死体が何体かありました。

これらは、先の死体群とは別物であろうと考えられました。

一緒に出土した調査日誌によると、彼らは、数年前に行方不明になった、別の地質・地理学の調査隊であり、夏の間に遭難し全滅したようでした。

その日誌は、死に至るまでの記録でした。

その日誌には、永久凍土内の死体群についての記述もありました。

彼らが、すでに発見していたようです。

全滅した、そのロシア帝国の調査隊は、死体群の一部を発掘して、いくつかの遺物を収集していました。

それらは、金属の箱に入っていたのですが、その金属の箱じたいも、ロシアには見ないもので、それも出土品だったのでは、と考えられました。

発見された死体群の死体の何体か、共産した遺物のいくつかは、全滅した帝国調査隊の日誌などとともに、ペテルブルグに送られたそうです。

送られた遺物は、研究所で調査されたようですが、その結果は公表されなかったようです。この点は未確認です。

ただ、じじいの知り合いのロシア人には帝国アカデミーに知り合いがおり、その知り合いから聞いた話によると:

1. 回収された死体には、コーカソイドとモンゴロイドの両方の身体的特徴を持っており、身長が2m近くとかなり大型であった**。

2. 衣服は、おもに金属製だった。(これが理解不能です)

3. 共産した遺物は、装飾品が多く、そのほかに道具と思われるものがあった。装飾品は、金銀やアメジスト、エメラルド、トパーズが多く、他にアルマーズもあった。

4. 道具は、すべて金属でできていたが、その種類は不明。また、用途も不明なものが多かった。剣や銃などの武器はなかった。

5. 遺物には、文字のようなものが刻まれていたものもあったが、解読不明だった。

6. 遺物の中には、暗闇で弱い光を放つ球体がいくつかあり、興味深い。弱い光だったが、常に光る。

7. 死体の中には、非常に毛深く半獣人のようなものが1体あった。いわゆる人狼のようだったが、これは、同じ永久凍土に埋没保存されていたオオカミの死体が混入したものだったのかもしれない。

8. この発見物は、「人類のアジア起源説」を支持する強力な証拠ではないか?人類は、中央アジアで出現し、世界に拡散したのだ。


この発見場所は、後にソ連政府によって調査されたのでしょうか?あるいは、歴史の闇に埋もれてしまったのでしょうか?

*シベリアの永久凍土からは、4万年前から4千年前のケナガマンモス、毛サイ、ライオン、ホラアナグマ、オオカミ、ウマなどの冷凍化石が発見されているそうです。


**遺体が残っていれば、ゲノム解析をするべきでしょうね。

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