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石じじいの話・施餓鬼
石じじいの話です。
みなさんは、今年のお盆はどうでしたか?
お盆には、村のハズレに花と供物をあげる風習がありました。
無縁仏への手向けだそうです。
無縁の霊も、盆になれば祀られる祖霊についてやってくるからだと。
盆棚*が作られると、その片隅に無縁仏のためのものが供えられることもありました。
盆棚の一段低くしたところに、かんたんに無縁仏を祀るのですが、それをガキダナと呼んでいました。
地方によっては、道端、とくに四辻にそれを作ることがあったそうです。
それは、ツジとか、盆の辻とよばれていました。
以前にお話した、ミサキやドウロクジンと同じ考えかもしれません。
そのように祀られる例は、無縁、ガキ、フケジョロなどと呼ばれていました。
正月や年の暮れにも行われることがあったそうです。
平生は忘れられていても、大切なまつりの日には思い出して祀らねばならない、という考えです。
*盆棚には、先祖の位牌をならべて、必ず水を入れた鉢をそなえました。
その水に、米を少し入れておくこともありました。
ミソハギの花を入れておくこともあったそうです。




