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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・タコは魔物

海の話です。

いや、

石じじいの話です。


(1) 四国と九州との間の豊後水道*の南にある島の近海では、タコがよくとれます。

しかし、タコは魔物で、よく悪さをするといいます。

夜に、海上に無数の生首が漂流しているのを見ることがあります。

これは、タコが海面に浮き上がっているのであり、それが生首のように見えるのだそうです。


(2) 夜、漁をしていると、大きなタコが人間に化けて船にのり込んでくることがあったそうです。

タコは、頭のように見える大きな胴体、大きな目がつく頭、頭から生えたたくさんの触手(タコやイカは、軟体動物のなかの頭足類)を持っています。

夜だと、それが人間のように見えるのです。

そして、漁師が、タコによって海に引き込まれることがあるらしいのです。

その「タコ人間」を漁師が誰何すると、人語でこたえるそうです。しかし、それはまったく意味をなさない単語の羅列なのです。

複数人が乗り込んでいる漁船なら、そのタコ人間を防ぐことができるのですが、一人で漁をしている小さな船の場合は、油断して海に引き込まれてしまうことがあるのです。

そして、無人の船だけが漂っている。

しかし、中には、船に切り落とされたタコの足が残されていることがあり、襲われた漁師が抵抗して切り落としたのではないか、ということでした。

*じじいの故郷の近くの海です。

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