表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
石じじいの話  作者: Lefeld
64/608

石じじいの話・殺生の結末

石じじいの話の話です。


あるところに、殺生の大好きな男がいました。

彼は、毎日のように山に猟に行きました。

山に狩猟小屋を持っていて、ときには、数日、山にこもって猟をすることもありました。

ある夜、彼は猟にでかけました。

その日は闇夜だったのですが、獲物がまったくとれません。

獣の気配もないのです。

彼は、さびしくもなったし、あきらめて家に帰りました。

帰ってみると、家は真っ暗でした。

中に入って家人の名を呼んでも誰もこたえません。

だれもいないのです。

火の気もなく、家の中はひんやりとしていました。

家の中は、きれいに整理されていて、無くなったものは何もありませんでした。

食事をしたあともないし、料理をした形跡もない。

人だけがいなくなった状態でした。

その日から、彼の家族は行方不明になってしまったそうです。


「そのひとは、がいに殺生しよったけんのう、ばちがあたったんやろうかのう。うち殺した鹿や猿にも家族があったろうにのう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ