表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
石じじいの話  作者: Lefeld
614/615

石じじいの話・蒙古のラマ僧と奴隷(満州)

石じじいの話です。


じじいが満蒙を旅したとき、現地の満州人の役人から聞いた、蒙古の社会についての話です。


その役人は曰く:

蒙古では、世襲の身分制度があって、社会への弊害が多い。

貴族階級が存在する。

他に、チベット仏教であるラマ教、その僧侶であるラマ僧も、いちおう貴族階級だが、その地位は低いのだ。

ラマ僧には、あらたになれるのだが、世襲のラマ僧もいて、彼らは遊牧地を持って、そのために奴隷を牧夫として使っている。

ラマ教の寺は、領地を持っていて、それが行政機関を兼ねている。

平民も、もちろんいるが、これには5つの階層がある。

平民は、その地域の寺に税金をおさめて、さらに義務である使役に服している。

平民のなかには、一般の貴族に属するものもいる。

さらに、奴隷もいる。

彼らの中には、チンギスハンの時代からの奴隷がいる。

それは、モンゴル人の部族や、征服された西域の捕虜などだ。

また、満州人が獲得した漢人が奴隷となっていることもある。

これらの奴隷は平民に所有されている。

奴隷は、私有財産で物品と同じだ。

奴隷は、平民や貴族との婚姻は許されないし、政治や行政に関わることも禁止されている。


蒙古では:

病気になったり不幸が続いたりすると、その悪運を落とすためにラマ教にまじないを頼むのですが、それ以外にも、シャーマンの呪術に頼ることも、しばしばだったそうです。

その呪術で、相手をのろうこともできるのです。

現地に住む多くの日本人や満州人、朝鮮人たちは、それは迷信と考えていたのですが、じっさいに、その呪いが効力を発揮することもあったようです。

この話は、また別に紹介しましょう。

さらに、その呪術が、蒙古人の健康に大きな悪影響を与えていたのです。

それについては、別に紹介します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ