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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・春香遊 - 朝鮮のコックリあそび

石じじいの話です。


以前に、朝鮮のコックリさんについてお話しました。

これに似た遊びが朝鮮にあったそうです。

この遊びは、朝鮮のかなり広い地域で見られたということです。


その遊びは、「春香遊」と呼ばれ、地域によっては、「春香閣市遊び」とも呼ばれたそうです。

祭りの時、若い未婚女子が集まって行ったあそびで、男は参加できませんでした。

方法は、選ばれた「鬼*」が、酒を飲んで、目隠しをして、適当な長さの棒を持って立ちます。

その後、他の人々が、まわりで「春香〜春香~」で始まる呪文を合唱するのです。

呪文が成功すれば、「鬼」に神が降りて、彼女は臨時のシャーマンになのだそうです。

本当に神が降りたのか確認するために、とりまきの誰かの背中の後ろにタオルなどを見えないように隠しておいて、それが、どの人の後ろにあるか、を「神がかった鬼」に当てさせることもあったとか。

そのような確認作業の結果、本当に神が下ったと判断されれば、「私がいつ結婚できるのか、誰と結婚するのか?」などの質問をして答えを聞いたといいます。

終わる時間になったら、鬼役をもとにもどす呪文を合唱して、冷たい水を飲ませてもとにもどしました。


この「鬼役」となることは、参加者にひどく嫌がられました。

この遊びをしたいが、だれもお酒を飲んで酔っ払いたくない。

そのため、参加者の中で、気の弱い娘を無理やり、その鬼にすることがありました。

この遊びで、鬼役の人が、超自然的な能力に覚醒して、本当の巫女になってしまったという話があったそうです。

このことも、鬼役になることが嫌がられた一因だったということでした。

その鬼役の娘が、なかなか目覚めなかった(もとにもどらなかった)こともあったそうです。

*ここでの「鬼」とは、かくれんぼの鬼、などの「ゲームでの中心的な役目を担う人」という程度の意味です。

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