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石じじいの話・短い話:黒い貨物列車;黒い家
石じじいの話です。
黒色にまつわる話を紹介しましょう。
1. じじいが鉄道線路の横を歩いていたとき、目の前を真っ黒の貨物列車が通り過ぎました。
20両ほど連結されていた長い列車でした。
すべての車両が何の表示もない真っ黒な車体というのもめずらしい。
車列の先頭には機動車がなかったので、後ろから押しているのだと思ったのですが、これほど長い貨物列車を後ろから押すのは珍しいなと思ったそうです。
その貨物列車が走り過ぎても、後端に機動車は無かったのです。
2. 菜の花畑に囲まれた家がありました。
すべてが真っ黒な家でした。
人が住んでいましたが、住人も真っ黒だったそうです。*1
*1 まさか、外国人であったという意味ではないでしょう。
色黒だったという意味でしょうか?
これも違うような気がします。




