石じじいの話・短い話:蛇まつり;病院の水差し;自動扉;強い風の幽霊
石じじいの話です。
ここに紹介する話は、いずれも短いものです。
おそらく、これらには、付随したストーリーがあったかもしれません。
しかし、じじいから話を聞いた私が家に帰ったときには、それを忘れてしまっていたのでしょう。
そのため、家で憶えている部分だけを聞き取りノートに書き残したのだと思います。
1. 「蛇まつり」というものがあったそうです。*1
この「まつり」の内容は不明です。
まつりが行われていた場所も不明ですが、おそらく日本なのでしょう。
蛇のつくりもので練り歩くというものではなく、ある女性を「蛇姫様」と崇めるものでした。
その女性は、何年か続いて同じ人が選ばれることもあり、毎年変わることもあったそうです。
まつりのときに、「不都合なことが起きた。」*2と、私のメモにはあります。
2. ある人の子供が入院していた病室で、その子のガラスの水差しに、毎朝、青い葉が一枚浮かんでいたそうです。
毎日、一枚だけ浮かんでいました。
水差しを変えても、次の日には浮かんでいたそうです。
毎回、葉を取り除いて、水差しをきれいに洗ってから、その子に水を飲ませていました。
「もし、そのままの水を飲ませたらどうなっていただろう?」と、(おそらく)私のコメントが書き加えてあります。
3. 死世界への扉は自動扉だそうです。
自分の手で開ける必要がないのは助かるな:というのは、じじいの言。
4. 強い風の日に行き会った人で、瞬き(まばたき)ひとつしない人は幽霊だそうです。
*1 しらべると、「蛇まつり」というものは、日本中にあるようです。
*2 その出来事の詳細は不明です。




