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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・生来的犯罪者の形質人類学的特徴

この話に出てくる理論は、現在では、なんの根拠もない非科学的なものであることが明らかになっており、学術的には一顧だに値しないものであることをご理解ください。

石じじいの話です。


生来的犯罪者の特徴について、知り合いのロシア人は、じじいに、このように説明したそうです。

そのような人物の特徴は、原始人(ママ)や類人猿の骨格に類似するのだ。

・額が狭い

・そげた前頭骨

・下顎が大きい

・鼻孔が大きい

・口蓋にしわがある、これは爬虫類の口蓋に見られる歯に類似する特徴だ

・犬歯が大きい

・肋骨数が過多または過小である

・尾てい骨が異常に長い

このような特徴は、凶悪犯罪者の身体を解剖してあきらなかになったことである。

これは、以前の話にも出てきた、ロンブローゾ博士の説によるのだと。

博士によると、すでに失われた「原始人の特徴」が現代人にたまたま発現することがあり、そのような身体的特徴は、原始人の凶暴な性質に伴っていることが多いのだと。

じじいは、信じることができませんでしたが、そのロシア人が言うには:

「しかしな、ドイツ(ナチスドイツ)ではな、そんな特徴を持った人を、強制的に病院に入れているそうだぜ。その制度をラッセンヒギーナ*というらしい。」

この話は、これで、「酒の席でのバカ話」だったのですが、その後、じじいは、これに関係するような不思議なできごとに遭遇することになります。

その話は、また別の機会に紹介しましょう。

「こがいなことゆうて、もし自分のからだも、こがいなもんやったら、ろんぶろぞ先生、どがいしたんやろうかのう。」とじじい。

「人に見られんように、死んだら火葬してもらわんといけないねぇ。」と子供わたし。


このような話、ゆめゆめ信じることのないように。


*しらべてみると、”Rassenhygiene”でしょう。「人種優生学」。

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