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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・朝鮮の迷信 2

石じじいの話です。


じじいが戦前、朝鮮に住んでいたときに、朝鮮人の知り合いや友人から得た、迷信やうらない、予知についての情報です。

中には、日本のものと類似したものがあります。


天文や気象現象を見て、人間界の吉凶を占うというのはよくあります。

・日食は国に大乱がある前兆である

・朝日が紅色なら、雨が降る

・夕陽が紅色なら、晴れである

上記、これらは、日本でも言われることでしょう。

・正月十五日の夜、月の色が薄いときには凶作が起きる

・正月十五日の夜、月が白く見えると大風が吹く、赤いと大雨が降る、黄色だと豊年である

正月十五日に、なにかの現象に注目する、というのが占いや予知には重要なようです。

・虹の立ったところには宝物がある

・虹が立ったときに死んだ人は仙人となる

・朝、西方に虹が出れば洪水の前兆である

・一月三日に東南の空に赤い雲があれば干ばつが多い;黒い雲があれば大雨がある

・亥の日に空に一点の雲もなければ、三日後に大雨となる

・人が死ぬときに雨が降ると、その人の祭事をするときもまた雨が降る

そういえば、じじいの葬式の時は大雨でした。


竜が住むという池にはった氷の自然な割れ方によって豊凶を占うことがあったそうです。

・氷が縦に割れると豊年

・横に割れると水害あり

・割れなければ干ばつあり


動物による天気の予測ということでは:

・蛇が出てくれば雨が降る

・魚が水面に浮かべば風が吹く


石による占いがあったそうです。ソウルへ行く道の途中の山中に巨石があり、その石の上に小石を投げて、その石が巨石の上にとどまるとソウルでの試験に受かる;石が落ちてしまえば試験にも落ちる。

これは、やりたくない占いですね。ソウルでの試験というのは科挙だったのでしょうか。


動物の行動を見ておこなう占いもあります。

犬です。

・犬が屋根に上ると大凶、家運が衰える

・犬が庭先で吠えると良いことがある

・犬が門前を掘れば不吉、その家の主人が死ぬ

・犬が中庭に穴を掘れば家人に死人がでる

・尾に白い毛がたくさんある犬は主人に害を与える

犬以外の動物です。

・猿が村に入ってくると、村人が死ぬ

・猟に出かける時、うさぎに道を横切られると、その日の獲物が少ない

・春に白い蝶を見るのは不吉だ、家族が死ぬ

・夜、蜘蛛が天井からおりてくると、その家の病人が全快する

・重病人がある家に青ハエが入り込んでくるのは、その病人が死亡する前兆である

・養蜂で、その主人が死ぬと蜂たちはみな飛び去るそうだ


人の行動による占いです。

・旅に出る時、女性が前の道を横切る時は不吉だ

・夜中に歌うとトラが来る

日本では出るのは蛇ですが、トラが出るというのが朝鮮らしい。

・正月十五日に、夜半、全裸になって外出して自分の影を見て、頭、手、足などに影がないときは、その年に死亡する。

真冬の夜に全裸で外出というのは、かなりきついですね。不審者として(まあ、不審者です)通報されるかもしれません。また、風邪をひいてしまい、それがもとで死んだら元も子もないでしょう。

しかし、その占いは当たったわけです。

ゆめゆめ、試さないようにしてください。

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