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石じじいの話・戦争中は怪談禁止
石じじいの話・戦争中は怪談禁止
石じじいの話です。
戦争中、朝鮮や日本国内では、怪談話を口演することも禁止されました。
じじいが見聞した規制について紹介しましょう。
昭和17年のこと:
化け物の見世物小屋、怪談や化け猫騒動の芝居は禁止である。
昭和18年のこと:
「真景累ヶ淵」の上演は禁止である。
「累もの」は、すべて禁止である。
人が殺されたあと、化けて出るのは迷信であり国策に反するからである。*1
みんなで怪談話をしていても、憲兵に聞き咎められたそうです。
また、この禁令をやぶると、特高に引っぱられて調書をとられたと。
戦争中のスローガン:
「屠れ英米、我らの敵だ。進め一億火の玉だ」
7-7-7-5でリズムがいい。
*1 もし死者が化けてでるのなら、戦争中はたいへんなことになるでしょう。
戦争中は、「銃弾よけのまじない」というのも流行ったそうです。




