石じじいの話・戦争中の流言蜚語2:スパイ;戦争終結;新兵器登場
石じじいの話です。
以前、戦争中に朝鮮や日本国内での流言蜚語について、じじいが聞いたものを紹介したことがあります。
他にもあったので、紹介しましょう。
1) スパイについての噂話(流布された年不明)
ある役人は、B29によって空襲の予告ビラがまかれると、かならず地下に入って無電をたたくらしい*1。
その時、彼の妻は、キーの音を消すためにピアノを弾く。
2) スパイについての噂話(流布された年不明)
小倉の工場の監督武官は、空襲がある日には、かならず工場より帰宅する。
怪しんでこれを調べると彼の家の防空壕の中に精巧な無線機があった。
3) 昭和20年:戦争集結の占い
東京の人気のある占い師が、戦争は6月中に日本が勝利して突然終結すると占った。
同じく東京で、お地蔵さまのお告げによると、戦争の終結は6月である。
3) 昭和20年:新兵器関係
殺人光線の兵器が日本軍によって完成している。
B29撃墜用の新航空機が開発された。桜5号という名称である。
米国本土爆撃用の航空隊が編成された。
*1 地下室または防空壕という意味でしょう。
「無電をたたく」というのは、無線機でモールス信号を送るということ。




