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石じじいの話・短い話:背中に釘が四本;釘で呪う;犬神持ちを追放
石じじいの話です。
短い話を三つ紹介しましょう。
1. ある寺で、本尊の大日如来像の背中に四本の釘が刺さっていたことがありました。
僧侶が、釘を抜こうとしましたが、どうしても抜けなかったそうです。
抜こうとした僧侶は、指を怪我してしまいました。
2. ある女性が、人を呪いました。
寺の薬師仏の木像の両目と両耳、胸に釘を刺して呪ったのです*1。
その女性は、その後、死んだそうです。
3. 江戸時代に、土佐藩で、「犬神持ち」の親子が藩を追放されたという話があります*2。
*1 このような呪い方があるのでしょうか?
*2 土佐藩では、このような「犬神」関係の弾圧がよくおこなわれていたようです。
関連する話:石じじいの話・引用:「くびきり田」と「きりはら」
ただし、この引用の話は、長宗我氏の支配時代です。




