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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・自分で割れる石

石じじいの話です。


石についての短い話を紹介しましょう。

「石じじい」の話ですからね。


自然に割れる石があったそうです。

その石は、毎晩、夜中の0時にふたつに割れるのです。

「パーン」という音をたてて割れるのですが、破片が飛び散るわけではありませんでした。

この「自壊」現象は、突然起き始めたそうです。

どうも、2つ、4つ、8つと割れていくようでした。

その石は、もともと直径一尺ほどの大きさの花崗岩でしたが、全体に非常に白く、それを作っている鉱物の結晶はとても大きかったそうです。

それらは、石英や長石の大きな結晶でした。

この石は、その後も、どんどん割れ続け、最終的には砂になったそうです。

割れた破片が飛び散らないように大きな木製のばんじゅうの中に置いておきましが、石は割れ続けて砂になっていきました。

よく見ると、その砂も、さらに割れて、より細かい砂になるのです。

たくさんの砂は、同時に割れて、その時に一回きりの音をたてました。

シンクロして割れていたのです。

暗闇で見ていると、割れる時にほんの少し、青白い光(火花?)を出したそうです。

さらに、割れると、よい香りがしたそうです。

それは、高価な香のようなにおいでした。

かなり細かい粒度まで割れると、その現象は止ったそうです。

じじいは、その細かい砂(というよりも粉)を少しもらったのですが、残念ながら、じじい箱の中にはありませんでした。

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