石じじいの話・戦争中の流言蜚語:日本大勝利;ちょうちん増産;女飛行兵士;スパイが火炙り
石じじいの話です。
戦争中は、朝鮮にも、日本国内から、いろいろな噂話が伝えられました。
流言蜚語というわけで、もちろん、朝鮮起源で広まったものも多かったのですが、それらは、似たりよったりだったということです。
じじいが教えてくれたものをいくつか紹介しましょう。
1) 昭和18年
流言蜚語:「昭和19年6月25日、大東亜聖戦は、完全なる大勝利をもってめでたく終了する。」
「同年5月3日午後3時にルーズベルト大統領は国内暴動のため横死する。」
どれも、外れました。
また、「本年中に街の占い師を追放して軍需工場へ転職させる。これは、警視庁の意向だ。」というものもあったそうです。
これは、実際に行われたのですかね?
2) 昭和20年4月
流言蜚語:「東京の提灯屋はちょうちんの大量生産・増産を行っている。戦勝の提灯行列のためだ。」
これは、全国に蔓延した流言蜚語で、憲兵隊司令部も把握していたそうです。
3) 昭和19年
流言蜚語:「東北のある飛行場には、最近、男装の女性が飛行士となって来ている。彼女たちは、大尉の階級で、操縦技術も男に劣らず、勇敢だ。」
じじいが言うには、これは、男勝りに武装して戦った「巴御前」の話からの連想だろうと。
4) 昭和20年4月
流言蜚語:「東京で敵のスパイが捕まり火炙りになった。」
じじいは、この噂話を聞いたとき、「おいおい、そんな刑罰はないよ。」と一笑に付したそうです。




