石じじいの話・臨死体験:シーツに穴が;冷たい川;位牌が流れる
石じじいの話です。
臨死体験の話です。
川が出てきます
1. ある人が死にました。
ベッドの上で、自分の身体がだんだん小さくなりました。
縮んでいくのです。
そして、シーツの真ん中に穴があいて、そこに吸い込まれてしまいました。
暗い夜の河原に立っていました。
川向うから声がします。
「早く、川を渡ってこっちへ来い」と。
橋もなくて、舟もないのに、どうやって渡るんだ?
と呆然としていたら、目が覚めたそうです。
生き返ったのです。
2. ある人が死にました。
薄暗い河原に立っています。
それは小川でした。
上流にも下流にも、流れは延々と続き、果てが見えない。
よし、渡ろうと決心して、裸足で川に入ると、川の水がものすごく冷たい。
身体を突き抜けるような冷たさでした。
それで、目が覚めたそうです。
生き返ったのです。
3. ある人が死にました。
河原に立っているのですが、目の前の川は深そうで、まわりに渡れるような橋も舟もありません。
河原には、人っ子一人いないのです。
よく見ると、たくさんの位牌が、きちんと並んで流れていたそうです。
おどろいて、一歩後ろにさがったら、目が覚めました。
生き返ったのです。
1)も2)も、よくある話です。
川を渡ると死ぬ。そこを渡らないと生還する、というパターンですね。
いわゆる「三途の川」というやつでしょうか。
3) 現実に「川を位牌が流れていた」というのは、怖い話(怪談話)で見かけたことがあります。




