石じじいの話・臨死体験:ここから飛び降りろ;女の子と泳ぐ
石じじいの話です。
臨死体験の話をしましょう。
じじいが、朝鮮や日本で他人から聞いた体験談です。
1. ある人が死にました。
死ぬと、その人は赤土の道を歩いていました。
そこを進むと、崖の上に出ました。
おそるおそる崖の下を覗くと、高く切り立っています。
気がつくと、近くに中年の男性が立っていて、その人に言いました。
「ここから飛び降りてください。」
「いやいや、ここから飛び降りたら死ぬがな!」と、その人が言った時、目を覚ましました。
生き返ったのです。
2. ある人が死にました。
海岸を歩いています。
曇り空でしたが、暖かい風が吹いています。
海の水はぬるく、冷たさはまったくありません。
彼は、急に泳ぎたくなりました。
長い闘病生活でしたから、入浴もままならなかったのです。
服を脱いで泳ぎました。
最高に気持ちが良い!
どこまでも泳いでいけるように感じたそうです。
泳いでいると、向こうに女性が浮かんでいて、彼に向かって手を振っていました。
彼の名前を呼んでいます。
泳ぎ寄ってみると、中学生くらいの女の子が立ち泳ぎで浮いていました。
全裸の彼女は、笑っていました。
彼と彼女は、一緒に泳ぎました。
最高に気持ちが良い!
そのうち、彼女が停まって立ち泳ぎを始めたので、彼もそうしながら近づきました。
彼女が手を伸ばして、彼の胸に触れた時、目を覚ましました。
生き返ったのです。




