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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・毛髪占い(朝鮮)

石じじいの話です。


髪の毛で運勢を占うことができる人がいたそうです。

これは、朝鮮での話です。

その占い師は、日本人でした。

その人は、ある程度の長さの髪の毛を、肉眼や拡大鏡などで調べることによって、その人の運命を知ることができると豪語していました。

毛髪の太さや硬さ、しなやかさ、色、艶から占えるのだと。

さらに、髪の毛の生え方や生え際の形からの情報も合わせて占うのだそうです。

だから、髪の毛の長い女性のほうが、占いやすいと。

その人物が言うには、どんな人でも、その運命からは逃れられない。

たとえ、悟っている聖人さえも。

しかし、禿げている人の運命はどうやって占うのだ?と、じじいが問うと。

その答えは、

禿頭でも、少しは毛髪が残っている。

その部分を、ある程度の長さまで伸ばして占うのだ。

髪の毛を短く刈っている兵隊の運命を占うのは難しい。

だから、兵隊の戦死を占うことはできない、と。

じじいは、「不遜なやつだな、一発根性を入れてやるか!」と思いましたが、思いとどまったそうです。

こういう輩を相手に大人げない。

じじいも、自分を占ってくれと頼みましたが、「うーん、おまえの髪の毛は短いな、長く伸びたらまた来い、見てやる」と、断わられてしまいました。

そうしているあいだに敗戦になり、うやむやになってしまったそうです。

「日本で、あいつに会うたら見てもらおうと思うとったが、まだ会えとらんわい。あいつは禿げとったが、自分の運命は占うことができたんかのう?」

この占いで、いつ髪の毛が薄くなるのかを占うことができるのでしょうか?

薄くなる前に占ってもらわないと。


ちなみに、じじいは髪の毛ふさふさでした。

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