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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・インドのまじない:出産編(ロシア、朝鮮)

石じじいの話です。


これは、じじいの友人のロシア人がロシアで知り合ったインド人から聞いた話です。

ロシア(ロシア帝国)とインドの間には、昔から活発な貿易が行われていたそうです。

そのために、サンクトペテルブルクやモスクワ、キエフなどの大都市には、インド人商人の商館が少なくありませんでした。

そのインド人商人が言うには:

インドでは、出産のときに行われる呪い(まじない)があると。

以下のようなものです。

出産が近づくと、産婆が来る。

これは、万国共通です。

赤ん坊が生まれると、彼女は赤ん坊を抱き上げて、5回ほど揺する。

同時に、もうひとりの女が、金属の皿やたらいを叩いて大きな音をたてる。

これは、「呪いの眼」の災いを避けるためだそうです。

この大きな音を嫌って、呪いの視線が近づかないのだとか。

「呪いの眼」とは、性悪の老婆がいて、その眼で睨まれると、だれでも病気になったり不幸になったりするのです。

特に、赤ん坊の「生命力」は弱いので、この呪いを受けやすいのだそうです。

そのため、このようなまじないをするのです。

さらに、家の戸口や壁、家の前の地面に、水で溶かした白い粉で入り組んだ曲線を何本も描いておきます。

これを見ると、呪いの眼を持った老女が恐れて近づかないのだとか。

このようなまじないをしなければならないほど、呪いの眼を持った老女がたくさんいたのでしょうか?

おれは、、悪魔を避けるための一般的な儀式だったのでしょう。

以前、ロシアでの「邪視」の話を紹介したことがあります。

いろいろな文化に、このような呪いの眼の話があるようです。

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