石じじいの話・朝鮮における風水:住居の場所について(朝鮮)
石じじいの話です。
じじいが朝鮮に住んでいたときに聞いた風水についての話です。
日本でも風水を気にする人たちがいますが、朝鮮ではこのような考えだったようです。
風水による住居の場所の定め方:
水と陸の両方に通じている場所が良い。
山を背にして湖に面している場所が良い。
広々とした場所の家では、財産が出ていくことが多く、狭いところには財産が集まるのだ。
まわりの土が湿っていて、水が甘く*、日当たりが良く、木や竹が繁茂しているのが良い。
土地が乾燥しているのは凶である。
住居を定めるためには地形の大局を見なければならない。
海に面している場所は、塩害を受ける可能性があるので、凶の土地である。
このような場所では、水の質も悪い。
車両が多く通り人が多いところは、民俗も美しくないのだ。
利を求める人たちが多い場所は、凶である。
近くに泉(湧き水)があれば、それよりも高い場所が住居としては、良い。
まったく平地であるというのは良くなく、ある程度の高低差がある場所が良い。
住宅の敷地についての風水:
東側が高く、西が低ければ、生気が盛んで富む。
前が高く、後ろが低ければ、家系が断絶する。
四面が高く、中央が低ければ、最初は富むが、後に貧する。
敷地が南北に長く東西に狭いのは吉。
東西に長く南北に狭いのは凶。
住居近くの「水」についての風水:
水は本来、洋々と満たされているのを好むものだ。
そして、流れてきて一時的にたまり、そして流れ出るという状態が良いのだ。
そのため、水田は風水的に良いのだ。
これは、海よりも良い。
流れる水の音があまりにも大きいのは凶。
風があたるところはさけよ。
風の方向によっては、住民が淫欲となったり、病気になったり、交通事故に遭ったりする。
どの方向からの風も家に当たるという状態も凶である。
井戸を家の前後に掘るのはやめよ。
古い井戸を建物で塞ぐのは凶である。
そのようなことをすると、住民が聾や盲になる**。
この他に、家屋のつくり、間取りにも注意するべき風水があるらしいのです。
*硬水ではないという意味か?
**今では使えない単語ですが、ご容赦ください。




