石じじいの話・狐憑き治療法
石じじいの話です。
じじいが話してくれた狐憑きを治す方法です。
以前、犬神憑きの治療について紹介しました。
今回は、医学的(?)方法です。
狐憑きは、投薬で治すことができる。
この方法で、精神に不調をきたした患者(ノートでは、現在では使えない単語である”キxxイ”となっています)も治る。
薬は、女性には「逍遥散」、男性には「人参敗毒散」が良い*。
さらに、小麦を黒焼きにして粉薬にし、それを古酒で一日に5回飲む。
それと同時に、薄い茶を一服飲む。
小麦のほかに、椎茸や、そば粉、センキュウ**を煎じて飲んでも良い。
狐憑きなどの悪鬼は、灸をすえることによって退散させることができる。
灸をすえて悪鬼を責めるのだ。
狐憑きは火を嫌うから、憑かれた者の腰に灸をすえるのが良い。
毎日灸をすえてやれば、狐などの悪鬼は退散するし、そもそも体にも良い***。
灸をすえる場所は、腰以外にも足の三里や肩でも良い。
*この2つの薬を調べてみたのですが、じっさいにある漢方薬のようです。
**これも、漢方薬の生薬の一つです。
***狐憑きのような精神・身体の不調は、このような薬を服用したり、急をすえたりすることによって、「医学治療的に」改善されるのではないでしょうか。
呪術的な対処法ではないように思います。




