表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
石じじいの話  作者: Lefeld
429/615

石じじいの話・ドーロクジンの墓

石じじいの話です。


この話では、場所がわかっているのですが、内容から、それを伏せます。


じじいが、ある地方を訪れたときの話です。

道祖神(ドーロクジン:このように、私の聞き取りノートには書かれています。)の信仰がある村を訪れたときです。

その村では、村の入口にドーロクジン(道祖神)をたてて、そのときにも祀っていたそうです。

村人は、その祀りを「火事見舞」と呼んでいました。

昔、疫病神が村に入ろうとするのを村人が見つけて、それに、「俺の家へ泊まれ」と言って、道祖神小屋に泊めました。

そうしておいて、その夜に小屋に火をつけて、疫病神を焼き殺してしまったのです。

その御礼に、ドーロクジンに火事見舞いをするのだと。

いつも、ぼたもちを供えていたそうです。

道祖神の石像は、村への山道のわきにあったのですが、その後ろは山で、その斜面には、たくさんの墓石のようなものがたっていました。

じじいが訪れたときは、初冬で、葉が落ちて見通しが良かったので、その「墓」が道から見えたのです。

雑草の生い茂った、樹木の葉の茂った夏だったら、気づかなかったでしょう。

村人が言うには、「あれは、行き倒れを葬った墓だ」と。

じじいは、疑問に思ったそうです。

なぜ、そのような墓を道祖神の近くにまとめてたてているのか?

なぜ、そこに葬っているのか?

そもそも、何をもって「疫病神」であると決めつけたのか?

「道祖神小屋」で焼き殺されたのは、「疫病神」なのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ