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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・超能力

石じじいの話です。


みなさんは、超能力を信じますか?

念力、念写、透視、精神感応など、子供のころ、テレビで盛んにとり上げられていました。

今でも、そのような力を持っていると主張する人々はつぎつぎに現れてきます。


遠隔で、物質の「味」を言い当てる人がいたそうです。

箱の中にある物の種類を言い当てるというのではなく、その物の「味」を知ることができるという能力でした*。

これも、超能力でしょうか?

同じ家の隣の部屋に置かれた物の味を当てるのは、その人にとっては簡単で、かなり離れた部屋に置かれている物の味を当てることもできたそうです。

正解率はパーフェクトではなかったようですが。

味を当てる対象物は、素焼きの器の上にのせておく必要がありました。

金属の皿や机の上に直接置いておくと、その「味あて」はうまくいかなかったそうです。

その人は、いろいろな物の味を言い当てることができました。

砂糖;塩;酢などは、あたりまえですが、そのままの味を言い当てました。

魚や肉などの複雑な物の味については、「苦い」とか「すこし塩っぱい」というような曖昧な回答でした。

また、金属や石のような食べられないもので試すと、よくわからない、という答えでした。

まあ、人の味覚は、「甘味」、「塩味」、「酸味」、「苦味」くらいなので、適当なことを言えば、あたり、となったのかもしれません。

しかし、辛いとか渋いという味も、当てることができたようですから、まぐれ当たりとも思えなかったと。

「匂い」については、当てることができなかったので、遠隔嗅覚は持っていなかったようです。

ある時、「生きたウサギ」の味を当てさせたところ、「塩辛い、血の味と似ている」**と答えたそうです。

まあ、これは、あたりと言えるのかもしれません。

*料理の味を食べないで知ることができると、お店選びに役立つ能力かもしれません。

しかし、あとで述べるように、非常に複雑な味覚は当てることができなかったようです。

**「XXの味に似ている」というような当て方はできたようです。

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