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石じじいの話・病気をふせぐまじない:中風編
石じじいの話です。
歳をとると健康に気を使うようになります。
さらに、「特殊な健康法」にこる人もいるようです。
それがかえって寿命をちぢめたりするのですが。
病気を防ぐまじないを紹介しましょう。
話してくれたじじいは信じていなかったようですが、いまでも知られているものもあります。
中風を防ぐまじない:
中風は、脳卒中(の後遺障害)のことです。
・象牙の箸でご飯を食べる
・南天の木の箸でたべる
・味噌汁は桑の木のワンで飲む
・アカザの茎でつくった杖をつく
・彼岸にお参りをして石の鳥居を七回くぐる
・初物を食べて東を向いて笑うと中風にかからない*
・葬式の棺を担いだ人の草履をはき、初風呂にはいるとよい
・正月の鏡餅の上のミカン(橙)をまるごと火鉢の灰の中に入れておくと、中風にならない
・頭にすり鉢をかぶり、そのすり鉢の上から灸をすえる
*これは、中風に限らず、縁起の良い行為として広く言われています。




