表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
石じじいの話  作者: Lefeld
410/615

石じじいの話・欲望全般の呪い(まじない)

石じじいの話です。


じじいが教えてくれた、物欲関係の呪いです。

「銭がほしい!」という直截なものではなく、もっと全般的な欲望ですね。

やるなら、この呪いでしょうか。

人間だれしも自分だけは幸せになりたいものです。


(1) 家運を隆盛させる呪い

十二月中に豚の耳を切りとって、それを家の梁の上に掛けておけば金持ちになれる。

● 豚の耳を「切りとる」行為が不可欠なのでしょうか?


(2) 願いごと成就の呪い

五月五日にオス鶏の羽根をとって、それを焼いて酒の中に浸しておいて飲む。

さらに、五月五日が戊辰の日なら、イノシシの頭をかまどに供えて祀ると、願いがかなう。

● オス鶏の羽根、イノシシの頭、どちらも手に入れるのはかんたんではありません。今日では、かまども普通の家にはないでしょう。

じじいの家でも私の家でも、年末に餅をつくと、新年を迎えるために、それを台所のかまどに供えていましたね。


(3) 出世するための呪い

八月の月見にそなえた団子や、他の供え物(食べ物)を盗み食いすれば出世する。

● 月見のときに供えた食べ物は、盗み食いしてもかまわないという話は、以前書いたことがあります。

「石じじいの話・引用:お月見の夜に帰る」です。


(4) 長命の呪い

三夫婦(三代という意味でしょう)がそろている家から、飯杓子(しゃもじ)を盗んで、それを持っていれば長生きできる。

● これは、窃盗では?

まあ、かたいこと言いっこなしです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ